「MBTI診断」(16性格)とは?診断のやり方を解説


韓国の人気アイドルグループである「BTS」も受けたとして話題になったMBTI診断。「名前は聞いたことがあるけど、具体的にどのような診断なのか知らない」という方も多いかと思います。

MBTI診断とは、アメリカで生まれた性格診断テストのこと。就職活動時の自己分析、将来的なキャリア、自身に合った人間関係の築き方などを知るのに有効とされています。特に就職活動において、自身の性格を把握するための「自己分析」は特に重要。なぜなら自身のことを正しく理解できない人が、自身の魅力を第三者に伝えることはできないからです。

面接官は当然あなたのすべてを知っている訳ではありませんので、ES(エントリーシート)や数少ない面接の時間を通じて採用の可否を決める必要があります。こうした環境下では、より自身を深くまで理解し、正しく人に伝える力が求められます。

まずは自分を理解するためのツールとして「MBTI診断」が活用できますので、本記事では使い方と診断結果の振り返り方法について紹介していきます。

「MBTI診断」とは?

そもそもMBTI診断とはどのようなテストを指すのでしょうか?

「16Personalities」という性格診断テスト

MBTI診断とは、「Myers-Briggs Type Indicator」の頭文字を取った言葉で、日本語に訳すと「マイヤーズ=ブリッグス・タイプ指標」となります。この診断方法は世界中で50年以上にわたって使われており、多くの人の性格診断に役立っています。

具体的には「16Personalities性格診断テスト」と呼ばれ、93の質問に答えることで興味の方向性や、外界への接し方などから「16種類の性格」に分類されます。

自身の特性を16タイプのいずれかに分類

分類方法としては、興味の方向性(内向的・外向的)で2つ、外界への接し方(感覚型・直観型、思考型・感情型、判断型・認知型)で6つに分け、最終的に16種類の性格に分類します。

非常に細かく分類されるのが特徴で、自身で気付かなかった特性を知ることができるのもポイントです。

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MTBI性格診断のやり方

ここからは実際に、MBTI診断のやり方をご紹介していきます。

1.サイトにアクセスする

まずは下記のサイトにアクセスしましょう。

https://www.16personalities.com/ja

2.「テストを受ける」から質問に回答していく

ページに飛べた方は「テストを受ける」を押し、各設問に進んでください。

テストを受ける際のポイントは、正直かつ直感的に回答すること。そして、できるだけ「中立」の答えは避けることです。

こうした性格診断テストでは、回答時に見栄を張ってしまい、正しい診断結果が得られないケースが多々あります。しかしそのような結果になってもまったく役には立たないので、深く考えすぎず、正直に回答することを意識しましょう。

3.診断結果をもとに自己分析する

すべての設問に回答すると、あなたの性格タイプが表示されます。すべて当てはまっているという訳ではないと思いますが、出た結果をもとに将来活かせそうなポイントを分析しましょう。

注意点:診断結果はあくまで参考程度に

注意すべきポイントとして、「診断結果を鵜呑みにしないこと」が挙げられます。なぜなら、この性格診断だけでは判明しないあなたの強みや魅力も必ず存在するからです。MBTI診断は数ある性格診断のうちの一つにすぎません。この性格診断だけに頼るのではなく、最終的には自身で判断するようにしましょう。

MBTI診断に加え、他の性格診断や身近な人にあなたを分析してもらう「他己分析」など、さまざまな方向から情報を得ることが大切です。

16種類の性格について紹介

ここからは、MBTI診断の16種類の性格についてご紹介します。

大きく4つのタイプがある

MBTI診断には大きく分けると、「分析家」「外交官」「番人」「探検家」の4タイプがあります。一度自身がどのタイプにあてはまるのか、長所や短所は何なのか、を診断結果から探ってみましょう。

1.分析家

1つ目は分析家です。分析家には、「建築家」「論理学者」「指揮官」「討論者」の4つが含まれています。分析家はいずれも想像力が豊かで、知的好奇心が旺盛な特徴があります。

INTJ:建築家

建築家の特徴は、孤独である一方、戦略に長けている点です。この建築家は16種類のタイプの中で最も希少性が高く、全体の2%しかいません。

生まれつき知識欲や知的好奇心が旺盛で、創造的な問題解決と戦略的思考が得意なため、自らアイデアを生み出して効率的に物事の解決策を見出すスキルが高いです。また、集中力や決断力にも長けていて、プレッシャーのかかる環境においても冷静に判断ができるなど、重要なプロジェクトの進行においても輝きます。自分に対して自信を持っているため他人の意見に左右されず、自分を押し通すことも得意です。

しかし、一方で内向的な側面もあり、他人の非合理的な意見を認められない傾向が見られます。他にも、自信があるがゆえに自分の考え方に思考が寄ってしまうため、柔軟な対応を受け入れにくい部分もあります。

得意とする問題解決や戦略的思考、冷静な決断力などの要素を持ち合わせていることから、プロジェクトマネージャーやアドバイザーといった職業に適性があるでしょう。もちろん先述した創造性や論理的な戦略を活かして、さまざまなキャリアパスを選択できるため、個々人の興味や能力にあったキャリア構築を考えることをおすすめします。

INTP:論理学者

論理学者は、文字通り緻密な論理的思考力を備え、発明力や想像力、独特の視点を強みにしています。こちらも建築家同様、全体の3%ほどしか存在せず、多くの方が科学者や教師の道を歩んでいるのだとか。

論理学者は名前のとおり論理的思考能力に優れ、複雑な問題をロジカルに解明し合理的な結論を導くことができます。創造性と発想力にも長けているため、独自のアイデアを生み出す能力を持っているのも強みでしょう。また好奇心や知識欲も高く、さまざまなジャンルに対して興味を持って知識を深めていく特徴も持っています。

短所としては自らの世界に没頭するような、内向的な側面があるため社交性の低さが挙げられます。理論的になるあまり感情を後回しにすることがあったり、自分の好きな環境を優先するため組織やチームを疎かにするといったケースもあります。

職業やキャリアについても、その特徴から科学者や研究者といった専門分野で活躍ができます。他にも、デザイナーやイノベーションコンサルタントといった、独創性や創造力の強みを最大限活かすことができる職業が考えられます。

ENTJ:指揮官

指揮官の特徴は、生まれ持ったカリスマ性や自信で人々をまとめあげる天性の指導者です。指揮官タイプの多くの方は、起業家や実業家としての道を進みます。

指揮官の長所は、リーダーシップ能力や、戦略的思考、意志の強さからくる自己確信と主張力です。他のメンバーを指導し、困難を乗り越えながら自らの計画を遂行するために突き進むことができます。一方で、偏りや頑固さといった側面があり、他者の意見を受け入れにくいことからも対立を生むリスクは考えられるでしょう。

キャリアとしてはもちろん、自らが強みとして持つ戦略性やリーダーシップを発揮していくことができる経営者や起業家に適正があります。他にも経営コンサルや政治家といった、得意とする戦略的思考や決断力を活かせる職業も選択肢として考えることができるでしょう。

ENTP:討論者

討論者は議論そのものに魅力を感じ、そのプロセスを経て自己成長や理解の深化を図ります。そのため、建設的な議論よりもやや攻撃的になる傾向もあり、さまざまな視点から追求を行うスタイルを取るのが傾向としてあります。知的好奇心も高く頭の回転も早いことから、誰に対しても異論を唱えてしまうタイプでもあり、チームワークや協調性にかかわるコミュニケーションスキルについては少々訓練が必要になるかもしれません。

論理的思考力や洞察力の高さと、口がうまいという性質からマーケティングストラテジストなど、データ分析を用いてマーケティング戦略の策定をする役割などといった、議論や提案を行う専門家などのキャリアに適性があると言えます。

2.外交官

2つ目は外交官です。外交官には、「提唱者」「仲介者」「主人公」「広報運動家」の4つが含まれています。外交官の方は人と付き合うことが得意で、仲介役やリーダー役に進んで手を挙げる方が大半です。

INFJ:提唱者

提唱者の特徴は、論理立てて確実に目標を達成しようとする計画性の高さです。不可能な目標は立てず、綿密な計画と着実な努力で達成できる目標を設けます。また、自分を顧みず他人を助けたり、世間に対して善行をするという利他主義的な特徴もあり、周囲の人から絶大な信頼を得ています。自身のケアを疎かにしてしまいがちなため、燃え尽き症候群などに陥ってしまうケースがあるため注意が必要です。

人道的で人や世間に尽くすことをよしとする点からも、カウンセラーや社会福祉活動といった分野でのキャリアが考えられるでしょう。他にも人々の成長や社会の発展に関わる職業で活躍することが、提唱者にとって大きな価値となります。

INFP:仲介者

仲介者の特徴は、真の理想主義者です。どれだけ苦手な人でも「どこかに魅力が隠れている」と考え、内面を探ろうとします。また、誰よりも人の話を聞き、関係が悪化した際の仲介役としてさまざまな課題を解決しようとします。

長所としては創造性や共感力、忍耐力といった点が挙げられ、周囲や社会へ手厚くサポートすることに強みを持っています。しかし自己批判的な側面もあり、自らのアイデアや意見を人に対して積極的に伝え広げるといったことに苦労するケースもあります。

このような点から、医療に関わる職業やカウンセラーのような人の話を聞き、手助けとなるようなキャリアに適性があると言えます。また創造性を活かすことができるデザイナーなどの職業も向いていると言えるでしょう。

ENFJ:主人公

主人公は外交的で直感を信じて動く人格タイプで、常に情熱とカリスマ性にあふれている点が特徴です。主人公タイプの方は根底で人を固く信じており、人のためなら恐れず立ち上がることができます。こうした利他主義はチームに良い影響をもたらすでしょう。

人々の話を聞きながら熱意を持って取り組むため問題解決力にも優れており、グループやチームにおいて、強いリーダーシップを発揮できます。

こういった特徴から、人を取りまとめ導くスキルを要する学校の教師といった教育者ポジションにおいて、能力を発揮できると言えます。また、コーディネーターなどのように、人と人を繋ぎ合わせて利益やメリットを生む職業も適性があるでしょう。

ENFP:広報運動家

広報運動家の特徴は自由な精神を持ち、想像力や新しいアイデアをもとに周囲にインスパイアを与え、変化をもたらす点です。また、他人との交流やつながりを楽しみ、どんな集団の中でもうまく立ち回れることも得意です。ただ、変化や刺激といった点を好む傾向があるため、ルーチンワークなど繰り返しや単調なことは苦手で、飽き性という傾向もあります。

社交性の高さや対人スキルから、営業や広報といった人とのつながりやコミュニケーションを前提にした職業に適性があると考えられます。また、常に変化を追求していくようなクリエイティブなキャリアも考えられ、デザイナーやアーティスト気質も持ち合わせています。

3.番人

3つ目は番人です。番人には、「管理者」「擁護者」「幹部」「領事官」が含まれます。空想よりも事実にもとづいた思考を好む方が多いのが特徴です。

ISTJ:管理者

管理者は誠実で伝統や規則を遵守し、何事にもひたむきに取り組むのが特徴です。全人口の13%がこの管理者に分類され、「最も多いタイプ」と言われています。現実的なアプローチを好む傾向にあり、体系立てられた手段をもって仕事をこなす人が多いと言えます。

責任感ある正確な仕事ぶりから信頼を寄せられるといった長所はありつつも、状況の変化には保守的になりがちであり、新しいことを取り込むことが苦手な側面を持っています。

約束や期日を守り、計画的に物事を対処するスキルが高いため、経理や財務担当といった正確性を求められるキャリアに適性があります。他にも行政や公務員といった規則や手続きに従って行動する職業も向いていると言えるでしょう。

ISFJ:擁護者

擁護者は忠実で思いやりがあり、世話好きで他者のサポートを行うことに喜びを感じるタイプです。他人の幸福や安定を重要視するため、自分自身を顧みず貢献に走ってしまう節があるというのも特徴だと言えるでしょう。高い対人スキルを持ち協調性や平和を好む傾向にある一方で、謙虚すぎるあまり自己犠牲がすぎてしまうこともあります。

忠誠心や思いやりを活かす職業で結果を残すことができる傾向があるため、看護師や医療助手といった医療に携わることでその能力を活かすことができるでしょう。他にも教育に関わる職業や、ソーシャルワーカーなどのような、社会福祉に関わるキャリアにも適性があると言えます。自身のこれまでの行いを振り返り、人のためになる仕事がしたいと感じているのであれば、記載した職業などを調べてみることをおすすめします。

ESTJ:幹部

伝統や秩序を重視し、誠実さや責任感を伴った素晴らしいリーダシップを取ることができるのが、幹部の特徴です。現実的で明確な情報を重要視し、難しいとされるプロジェクトにも努力を惜しみません。一方で、他人の行動が自身の考える理想や価値観と異なる場合、受け入れることが難しいといった頑固な点が短所として挙げられ、柔軟性を許容する意識を持つことが大事です。

持ち前の責任感や誠実さからくるリーダーシップを武器に、大きな責任を伴う職業やポジションに適正があります。経営者やそれに関わりの近い管理職や、プロジェクトマネージャーといったキャリアは幹部の適性を活かすのに合致していると言えるでしょう。また、秩序を守るという観点では、法務関係の仕事なども向いている傾向があります。

ESFJ:領事官

領事官は忠実で信頼できる存在であり、他人をサポートし、安心感を与えることを強みとしており、利他主義的な部分があります。また、社会的なイベントや関係を大切にし、人々のつながりを持たせることに熱心です。一方で、自分の意見や価値観を重んじる傾向にあり、他人の意見と相反した場合、受け入れることに苦労します。他人のコントロールは難しいものと念頭に入れて行動しなくてはなりません。

チームの結束力を高めるなど、人に貢献することや人とのつながりを大事にする性格から、人事部門など人に関わる職業に適性があると言えるでしょう。他にも社会福祉などの社会活動といった点も挙げられるため、自分の興味や適性を鑑みて自身のキャリアを考えてみましょう。

4.探検家

4つ目は探検家です。探検家には、「巨匠」「冒険家」「起業家」「エンターテイナー」が含まれます。いずれのタイプもエネルギッシュで、退屈することを極端に嫌います。

ISTP:巨匠

合理的かつ好奇心旺盛な心の持ち主であり、その手や目で物事を探究することを楽しむことが得意です。創造力や実践的なアプローチで、自分の自由な発想をもとに物事に取り組み、実用的なものを作ることを得意とします。一方で、合理主義を貫く姿勢のため、合理的でない他人の感情や行動理由についての理解が難しく、人と衝突することも少なくありません。

巨匠はクリエイティブかつ合理的な側面を活かすことができる、エンジニアなどの技術系の職業や、製造業といった物を作る職業に適性があると言えます。他人と多くは関わらずに、一人で黙々と着実に成果をあげていけるような職業について検討してみてはいかがでしょうか。

とはいえ仕事をする上で、短所でもある人付き合いは切っても切れないため、相手のことを理解する姿勢を持てるようにしておくべきでしょう。

ISFP:冒険家

冒険家タイプの方は、圧倒的な美的感覚やデザイン力を備えています。独創的で、自身の視点や価値観で物事を考えたり発見したりすることを好む傾向にあります。またそうした視点や価値観は、世間に対し新しいインスピレーションを与え、社会の活性化に貢献することができるでしょう。一方、組織やグループの一員として、規律やルールを守りながらの生活や活動に窮屈さを感じる傾向があり、たびたびルールから外れる特徴も持ち合わせています。

自身の考えや理想を実現することに楽しみを覚えるため、冒険家タイプはアーティストやデザイナーといった職業で活躍している方が多いです。何者にも囚われず、自己表現ができる職業に適性があるため、そういった性質を持ち合わせいるのであれば一度考えてみても良いでしょう。

ESTP:起業家

起業家タイプは、エネルギーに溢れ、魅力ある個性的な性格を持つ人が多いです。周囲を奮い立たせ、新しい道へと進ませるような情熱が人を惹きつけます。リスクを伴う決断に直面しても、即座に決定し危ない道を突き進むことも厭わないタイプでもあり、アグレッシブな活動を得意とします。

ただし、せっかちな性格でもあるため、人の話をじっくりと聞くことが苦手です。「人の話を聞くことで、新たな視点が生まれるかもしれない」と考え、柔軟に意見を取り入れることも大切です。

起業家(ESTP)という名の通り、実際に起業してビジネスを持っているなど、実業家はこのタイプの方が多いです。ほかにも、溢れ出る行動力や、人を突き動かすことができるセンスを活かし、プロジェクトリーダーやマーケターといった分野でも活躍することができるでしょう。

ESFP:エンターテイナー

熱い情熱や高い社交性を持ち、自己表現をして人々を楽しませ、また自分も楽しむことを大事にするタイプです。自分のことよりも、相手や周囲に対してより親身になり手厚くサポートすることを好みます。逆境においても楽しむことを考えながら、ポジティブかつクリエイティブな発想で乗り越えることを得意とします。

一方では、計画性や責任感が欠如している人も少なくないため、自分の行動や発言についてはしっかりと気を付けておきたいところです。

そういった特徴を持つエンターテイナーですから、映画や舞台、テレビなどのエンターテイメント業界への適性も高いです。また、マーケティングや広告業界など、クリエイティブなアイデアを活かせる分野もあるため、自身の興味と照らし合わせてみることをおすすめします。

まとめ

今回はMBTI診断について、テストの手順や各タイプの特徴についてご紹介しました。就職活動や転職活動、将来のキャリアアップを考える際に大切なのは「自身を深く知ること」です。

そのためにMBTI診断は打ってつけであり、今まで自分でも知らなかった一面が見えてくるはずです。一度MBTI診断をしてみて、あなた自身を詳しく知ることから始めてみませんか?

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