大学生には、土・日・祝日や春休み、夏休み、冬休みなど多くの休日・休暇があります。休みが多いからこそ、大学生時代の休日の過ごし方は、就活や社会人生活にも影響を与えると考えられます。休日を有意義に過ごすことで、就職活動を有利に進めたり、自分の人生をより楽しめたりするでしょう。
本記事では、一般的に大学生が休みの日をどのように過ごしているのか、またおすすめの休日や土日の過ごし方について解説します。
大学生の休日について
まずは、大学生の休日の現状について見ていきましょう。
講義は基本”土・日・祝”が休み
大学の講義は基本的に平日のみであり、土・日・祝日は休みの場合が多いです。ただし、土曜日に講義が行われるケースもないわけではありません。
また、年間でいつが休みかというのは、国公立か私立かなどといった事情もありますが、基本的には大学ごとに異なります。授業日程は大学のホームページなどで公開されていることがほとんどですので、確認してみるとよいでしょう。
平日を休日にすることもできる
高校生までは、学校側が決めた時間割に沿って授業を受けることになりますが、大学生は違います。大学では自分で受ける講義を自由に選べるため、講義の取り方次第では平日を休みにすることもできます。
選択の自由度が高いため、場合によっては月~木曜までにすべての授業・講義を入れ、金曜、土曜、日曜を休みにするなどといったスケジュールを組むことも可能です。
大学生の休日におすすめの過ごし方
ここからは、大学生が具体的にどのような休日を過ごしているのか、その中でどう過ごすのがおすすめなのかについて見ていきます。
だらだらと家で過ごしていても自分の成長につながらず、就活でもアピールできません。今回紹介する休日の過ごし方を参考に、自分でできそうなものを検討しましょう。
1.アルバイト・インターン・副業
休日の有意義な過ごし方として、アルバイト・インターン・副業が挙げられます。働いて給料を得るという社会人の体験を、前もって経験できます。これらを体験することで、以下で紹介するような「働く」という経験から多くの学びを得ることができるでしょう。どれも社会での経済活動に関わる行動であるため、社会経験の一端として捉え真面目に活動することをおすすめします。
- お金を稼ぐことができる
- 就活のアピール材料になる
- 社会勉強になる
- 自己分析の切り口になる
- 採用・雇用のきっかけにもなる
インターンの体験は、就活に向けて業界や企業研究に大いに役立つでしょう。就業体験やグループワークを通じて、働くことについてイメージを深めることができ、就活を有利に進めることにもつながるかもしれません。
なお、インターンについては給料が出るケースと出ないケースがあり、特に短期インターンの場合は出ないケースも多くなっています。報酬をもらいつつ仕事の経験を積みたい場合は、募集要項を確認し、長期インターンなどに応募すると良いでしょう。
お金を稼ぐという意味ではアルバイトと同じですが、「副業」もおすすめです。言われたことをするだけではなく、自分で創意工夫していく体験は、就活や社会人となっても役に立つでしょう。
2.サークル活動
休日はサークル活動に取り組んでいるという学生も多いでしょう。サークル活動に参加するメリットはさまざまですが、代表的なものとしては、コミュニケーション能力が身につくことや交友関係が広がることなどが挙げられます。
サークルには、年齢や性別などがバラバラであっても、似た趣味や価値観を持った人が集まりやすい傾向があります。サークル活動を通じて、交友関係が広がり学校生活を充実させてくれることでしょう。時には一生の友人と巡り合えるかもしれません。サークル活動を通じて得た友人はとても貴重なものと言えるでしょう。
他にも、先輩たちから就活の情報や学校の講義情報、テスト対策などの情報を得ることもできるため、後に待つ就職活動で有利に行動できるような情報を仕入れられるかもしれません。
3.部活動
「大学生と言えばサークル」というイメージが強いかもしれませんが、サークルとは別に部活動もあります。サークル以上に本格的にスポーツなどに打ち込むことができる部活動は、休日をより充実させてくれるでしょう。
大学の部活動は高校までとは異なり、大学生が主体的に練習メニューを考えたり、遠征の段取りを整えたりします。また、サークルが比較的和気あいあいと交流を深めることに重きが置かれがちなのに対し、部活動では本格的な練習がなされます。場合によっては、プロを目指すような選手がいる場合もあるでしょう。
ストイックな練習の実践や大会参加などを経て、仲間との絆を培ったり、実績を残したりすることができます。また、高い成績を収められなくても、部活動での努力の過程や主将などとしてのチーム運営、マネジメント経験などは、企業にとっても魅力的に感じやすいポイントだと言えます。
4.課題レポート
大学生の本分は勉学です。休日中は、授業で出された課題レポートを書くことも多いでしょう。
大学でのレポートは、高校までによく書いてきた「作文」とは異なります。事実を元にして、自分の主張を論理的にわかりやすく伝える必要があります。また、一口にレポートと言っても、授業の感想や実験に対するレポート、決まったテーマに対するレポートなど種類はさまざまです。
課題レポートに真剣に取り組むことで、論理的思考力や文章力が向上したり大学からの高評価が期待できたりするようになります。何より、本分である学業で好成績を収められれば、就活時にアピールポイントとして使うことができるでしょう。
5.講義の復習
レポートと同じく、大学の勉学の一環として休日を復習の時間に充てる大学生もいます。講義の内容をノートにまとめたり、テキストやプリントに書き込んだりすることで、より深く講義の内容を理解できるでしょう。
学生に限らず、人は学んだことを忘れやすいもの。一度勉強しても、そのまま何もしなければ知識は定着せず、時が経つと忘れてしまうでしょう。記憶を定着し、講義をより有意義なものにするためには、復習を効果的に行うことが重要です。平日に学んだことを、土日や休みの日に振り返り、着実に身につけるのもおすすめの過ごし方と言えます。
6.資格勉強
休日のまとまった時間を資格取得の勉強に充てることもおすすめです。自分の興味のある分野や、就活で志望している業界に関する資格を取得してみるのもよいでしょう。就活においては、語学も昔から変わらず有用です。企業によってはTOEICのスコアが昇進の条件となっている場合もあります。時間のある大学生のうちに、計画的に勉強して取得しておきたいものです。
独学が難しければ、通信教育の受講やスクールへの通学も一つの手段です。スクールには同じ目標に向かう仲間がいるので、交友の輪が広がるかもしれません。
7.友人と遊びに行く
大学でできた友人は、社会人になってからも一生付き合っていくケースが珍しくありません。勉強や自己啓発、サークル活動などに精を出すのも良いですが、時には友人と遊びに行く時間も大切です。
友人と遊びに行くことで気分をリフレッシュできるため、より一層勉学などにも身が入るようになるでしょう。まとまった時間を取りやすい大学時代だからこそ、友人と遠くへ旅行などをするのもおすすめです。
8.映画を観る
時間はあるものの、自由に使えるお金が少ない大学生にとって、映画鑑賞はおすすめの休日の過ごし方です。映画はただ「楽しい」「面白い」だけでなく、時に人生を変えるような学びを得られるかもしれません。映画を観る中で、人生や仕事、人間関係などに関する教養を身につけることもあります。洋画などを字幕で観れば、外国語の勉強にもなるでしょう。
また、映画館で映画を観る場合は学割が適用され、最近では定額制の映画配信サービスも充実しています。お金をかけずに大きなインプットができる映画は、非常にコストパフォーマンスが良い過ごし方と言えるでしょう。
9.読書をする
映画と同じく読書もコストパフォーマンスが高く、良質なインプットを期待できます。読書といっても、ジャンルは多岐にわたります。社会問題がテーマのものやフィクションの小説、仕事に関するものなど、挙げれば切りがありません。自分が今まで知らなかった世界を知ることで、自分なりの意見が生まれたり広げられたりすることもあります。
「本を購入して読むのはハードルが高い」という方は、図書館を活用してみてください。また、「そもそも活字を目で追うのが苦手」な方には、オーディオブックという本を読み上げてくれるサービスがあります。「電車通学の間にイヤホンで聞く」といったように、時間活用の手段としても効果的です。
10.休養
ここまで、休日の活動的な過ごし方についてみてきましたが、積極的に継続して何かをするのは疲れてしまうでしょう。時にはただゆっくり休み、疲れを取ることも大切です。
疲れは溜まれば溜まるほど取り去ることが難しくなり、疲れが溜まった状態ではあらゆるパフォーマンスが落ちてしまいます。また、疲れが溜まると体調を崩してしまうかもしれません。
スポーツや勉強、就活で成功するためには、健康であることが大前提です。時にはしっかりと休養を取るようにしましょう。
連休や長期休みの過ごし方のコツ
多くの大学生にとって、土日は休日となります。最後に、有意義な土日を過ごすためのコツについて解説します。
カレンダーやToDoリストでやることを可視化する
やることが多い場合、最初から最後まで頭の中だけで整理することは非常に困難です。とりあえず思いついたものから順番に取り組むと、重要なものが後回しになってしまうかもしれません。まずは、カレンダーやToDoリストで「やることの可視化」をしてみましょう。
ToDoリストにやりたいことややるべきことを列挙し、優先順位を決めながらスケジューリングしていくことで、無理なく効率的にタスクを消化することが可能です。やり残しや優先度の見誤りを減らすことができるため、時間を有効活用することにもつながります。
また、やるべきことを可視化していくスキルは、社会に出ても有効です。
大学の課題などやるべきことは先にやる
ToDoリストでやることを可視化できていれば、行動を「やるべきこと(Must)」と「やりたいこと(Want)」の2つに分けることができます。その中で、大学の講義や成績に関わることなど、やるべきことを優先的に消化しましょう。「やるべきこと(Must)」や「やりたいこと(Want)」が複数ある場合は、その中でも優先順位をつけるようにしてください。
まとまった時間を必要とすることをやる
大学生は、講義スケジュール次第では平日も休みの場合がありますが、ほとんどが半日や単日です。そのため、連休となる土日には平日だと時間が取れずにできないことをするのがおすすめです。
長時間アルバイトをする、録りためたドラマやアニメを一気に観るなどしても良いでしょう。とにかく惰性で過ごしてしまわないように、あらかじめ計画を立てられると理想的です。
生活リズムはできるだけ崩さない
土日は飲み会があったり、昼過ぎまで寝てしまったりして、だらけてしまうこともあるでしょう。気持ちはわかりますが、生活リズムが崩れると、なかなか寝付けなくなる、寝ても疲れが取れない、身体の調子が悪くなるなどの状態になりやすく、元の調子を取り戻すのが大変です。
土日であれば、時には多少の夜更かしは仕方がないかもしれません。とはいえ、できるだけ「いつもと同じ時間に起きる」「朝食は必ず食べる」などの習慣を整え、生活リズムを大きく崩さないように気をつけましょう。
外出する習慣を作る
仮に予定がないとしても、外出する習慣を作っておくことで有意義な休日を過ごすことができるかもしれません。外出することで意外な発見があったり、気分をリフレッシュできたりします。また、外に出るとそれだけで日光浴や軽い運動となります。目的がないとしても、とりあえず定期的に散歩をするなど、習慣化しておくと良いでしょう。
月曜に向けての準備をする
土日は、月曜に向けて準備をするタイミングでもあります。月曜日からスタートダッシュを切れるように、講義や来週のタスクなど準備をしておくと安心です。月曜日に良いスタートが切れれば、その週はさまざまなことがうまくいくかもしれません。
まとめ
高校生までは、勉強や部活動、学校行事など、やることが勝手に決められていることが多かったでしょう。しかし、大学生では自由な時間が増えるため、人によっては無駄に休日を過ごしてしまうこともあるかもしれません。
時には何もせずに体を休ませることも大切ですが、目的もなくだらだらと休日を消費していくのは非常にもったいないですよね。本記事でご紹介した休日の過ごし方を参考にして大学生活をより充実させ、就活の成功にもつなげましょう。
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