コミュニケーション能力の上げ方について解説!大学生活を充実させるための「コミュ力向上法」 


  プライベートはもちろん、大学生活や社会人生活の充実にも多大な影響を与えるコミュニケーション能力。

本記事では、「コミュニケーション能力の上げ方」について解説していきます。

コミュニケーション能力とは?

まずは、コミュニケーション能力がそもそもどのようなスキルなのかを見ていきましょう。

コミュニケーション能力の定義

コミュニケーション能力に明確な定義はありませんが、「他者と上手に意思疎通を図れるか」「情報や意見を効果的に伝えたり引き出せたりできるか」といった、対人関係において円滑あるいは良好な関係を作るためのスキルと言えます。話す力や聞く力、相手の意図を理解する力、場の空気を読んで適切な表現・回答をする力などを総称してコミュニケーション能力と呼ぶのが一般的です。

大学生にとってのコミュニケーション能力の重要性

大学生とっても、コミュニケーション力はさまざまな場面で重要です。学校の講義やゼミでは、教授の話す内容を正しく理解し、自ら発表・発信していく際に求められます。このスキルが高いかどうかで、評価も変わってくるでしょう。大学生は社会に出る一歩前の段階ということもあり、社会に出ても通用するコミュニケーションスキルを今のうちから磨いておくという意識も大切です。

就職活動中の面接で自己アピールするスキルが低いと、どんなに素晴らしい人間性や経験を持っていても魅力を理解してもらうことは難しいでしょう。大学生においても、コミュニケーション能力を高めることは非常に重要です。

コミュニケーション能力が大学生活に与える影響

大学生活では授業、アルバイト、サークル、部活動など、さまざまな場面で「初めての出会い」や、大人数との交流があります。組織・コミュニティの中での生活は、他者とのコミュニケーションがあって初めて成り立つものです。人と仲良くなることや、適切な情報交換ができることが、大学の勉強や就活の手助けになることは少なくありません。

コミュニケーション能力があれば、基本的にどのような場面でもうまくやっていくことができ、充実した日々を送りやすくなるでしょう。

コミュニケーション能力の基本要素

コミュニケーション能力を構成する要素は、いくつかに分解できます。以下では、5つの項目について解説します。

聞く力(リスニングスキル)

「聞く力」とは、いわゆる「傾聴力」のことです。相手の意見や主張を聞き、正しく理解し、時には共感しながら互いの感情を伝え合うことができます。正しく聞くことは、誤解を避ける上でも有効です。相手の言葉からその真意をくみ取り、理解しようと努めることで、より質の高いコミュニケーションを実現できるでしょう。

相手の話に素直に耳を傾け、意図を正しく理解するスキルがあるだけでも、人間関係においては十分な信頼関係を築くことが可能と言えます。

話す力(スピーキングスキル)

「話す力」は、自分の考えや意見を適切かつ効果的に、相手に伝えるスキルです。円滑に物事を進めていくには、自分の意見を正確に伝え、相手に理解・共感してもらう必要があります。相手によって伝え方を変えたり、納得してもらうための言葉を選んだりすることがコミュニケーションの肝であり、事実や意見をストレートに伝えるだけでは十分とは言えません。

相手に理解・納得してもらい、円滑に人間関係を構築するためには、話す力も欠かせないスキルです。

読む力(リーディングスキル)

「読む力」とは、読書に必要な能力だけでなく、文章上から得られる他者の意見・思考・感情などをくみ取り、正しく理解するスキルです。現代において定番とも言えるSNSやチャットツールなどを介したコミュニケーションにおいては、少しの解釈の違いがトラブルを招くことも多くあります。話者の意図と聴者の理解がかみ合わないのはよくある話ですが、SNSなどにおいて「読む力」が備わっていれば、そうした食い違いも少なくなるでしょう。

大学生にとってSNSを使ったコミュニケーションの重要性は非常に高いため、文面から相手の感情などを少しでも読み解けるように意識しておきましょう。

書く力(ライティングスキル)

「書く力」も、現代社会のコミュニケーションスキルとしてぜひ身に付けておきたい能力です。

優れた文章を書くには、言いたいことをわかりやすく要約し、読み手が正しく理解できるように表現する力が欠かせません。冗長な表現では「読み飛ばし」や「勘違い」による誤解が生じることも多いため、簡潔に言いたいことを表現できるかが重要です。

自身の考えや意見、感情を言葉に乗せて発信することはできても、「正しい文章にする」と言われた時点で「難しい」「自分にはできない」と感じてしまう方も少なくないでしょう。本人は冗談のつもりだったにもかかわらず、受け取る側が過剰解釈し、激怒してしまう――。こうしたSNS上でよくある問題は、「書く力」の欠如によるものも非常に多いと言えます。

感情が見える対面・口頭でのコミュニケーションに比べ、文章では感情が見えづらくなります。文字コミュニケーションをする際はどのような表現が不適切にあたるのかを考慮し、文章を作成するようにしましょう。

ノンバーバルコミュニケーション

ノンバーバルコミュニケーションとは、非言語で行うコミュニケーションのこと。具体的には、ジェスチャー、表情、目の動きなどの動作行動、軽く触れるといった接触行動、声の強弱や高低、相手との距離などが該当します。

例えば、自分にとって自信がある事柄に対し、はっきりとした口調で相手の目を見て回答すれば、期待したような結果を得やすくなるでしょう。他にも、感情がたかぶっている相手に対して肩などをなでながらゆっくり話しかけると、相手にリラックス効果をもたらすことができます。

ノンバーバルコミュニケーションは、説得力や好感度などを高め、安心感や信頼関係を醸成するのに有効なスキルであると言えます。

対人関係を築くためのコミュニケーションスキル

よりよい対人関係を築くためのコミュニケーションスキルには、どういったものがあるのでしょうか。ここでは具体的に、4つの観点から説明します。

自己開示と相互理解

自己開示と相互理解を上手に活用すると、対人関係の構築につながります。

自己開示とは、自分の内面を他者にさらけ出し、伝えることです。例えば、初めて会う人に出身地や趣味、好きなことを伝えるのも自己開示の一種。自分のパーソナルな情報や感情を他人に打ち明けることで精神的な壁が取り除かれ、信頼関係を構築しやすくなります。

相互理解は、互いの立場や意見を理解し合うことです。対話を通して揉め事を避けたり、良好な協力関係を築いたりするのに役立ちます。また、相互理解が深まっているほど問題解決のスピードは早くなり、プロジェクトなどをより円滑に進めやすくなります。

相手への共感とリスペクト

相手に対して共感したり、尊敬の態度を取ったりすることは、他者との対人関係をよくする上で非常に重要です。

共感するということは、自分本位ではなく相手を理解し、相手の気持ちや感情を自分のことのように感じて受け入れるということです。相手の痛みや喜びを理解し寄り添うことで、相手から信頼してもらえるようになります。

リスペクトは、単に相手に敬意を払うというだけでなく、相手自身の価値を認める行為でもあります。相手の自尊心を丁寧に扱い、相手のメンツを立てたり意見を尊重したりすることで、円滑なコミュニケーションが可能になるでしょう。

自己主張のスキル

自身の意見や存在感をアピールするには、適切な自己主張も欠かせません。自分の好みや主義・主張は、言葉にしなければ相手に理解してもらうことは困難です。あなたが何をしたいのか、どうなりたいのか(どうしてほしいのか)を相手にしっかり伝えることで、相手もあなたをサポート・応援してくれるでしょう。

自己主張によって、相手との対話や意見交換のプロセスが活性化するため、意見を述べる機会がある場合は積極的に発信していくべきです。発信することは自己肯定感を高め、自身への信頼や自信の向上といったいい効果をもたらします。

フィードバックの技術

フィードバックとは、相手の取った行動やパフォーマンスに対し、感想や意見を伝えることです。こうしたコミュニケーションも、相手との信頼関係を構築する上で大切な要素になります。

よかった点や悪かった点などを具体的に伝えることで、相手は改善すべきポイントや自分の強みを把握できます。建設的なフィードバックは相手の成長や改善に寄与するため、信頼関係の構築に影響すると言えるでしょう。

重要なのは、相手を否定せず、ポジティブなフィードバックに努めることです。ただの批判や相手の尊厳を傷付けるようなコミュニケーションでは、信頼関係を構築することは不可能です。

グループ内でのコミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルはグループ内でこそ役に立ちます。大学や会社などの組織においては、グループ内活動におけるコミュニケーションスキルが重要です。

チームビルディングの基本

チームビルディングとは、メンバーの能力や知識を最大限に引き出し、高パフォーマンスを発揮するチームを作ることです。チームの志を一本化するための目標設定や役割分担、効果的なチーム間コミュニケーションを通して、強固なチームづくりが可能になります。

いくら個々のスキルが高くても、チームとしてハイパフォーマンスを発揮できるとは限りません。て各メンバーに期待することや信頼しているポイントを示すなど、相手と向き合って信頼関係の構築を行い、全員が互いを理解・尊重できて初めて、本領を発揮できるのです。

リーダーシップとフォロワーシップ

「リーダーシップ」はチームやメンバーを指導し、目標に向かってメンバーをけん引するスキルです。ビジョンや方針を明確にし、コミュニケーションを取りながらメンバーの士気を高め、同じ方向に進ませることが求められます。

一方の「フォロワーシップ」は、リーダーを信頼し、指示やビジョンに共感し、協力するスキルです。リーダーをサポートし、他のメンバーとのコミュニケーションを通じてリーダーとの仲を取り持ったり、リーダーが誤った方向に進もうとした際のブレーキ役になったりします。

このように、リーダーシップとフォロワーシップは相互関係を持っており、どちらが優位といった解釈はありません。対等に意見を出し合い、よりよい協力体制を築くのに重要なスキルであると言えます。

コンフリクトマネジメント(対立や衝突を仲裁する能力)

コンフリクトマネジメントとは、組織内で対決や衝突が起きた場合に、放置せず適切に対処する能力のことです。双方の意見を聞き入れ、妥協点や折り合いがつく案を探したり、衝突の本質や背景を踏まえて互いの価値観をすり合わせたりする能力が、コンフリクトマネジメントスキルに該当します。

グループや組織において、衝突は十分に考えられるリスクです。コンフリクトマネジメントを磨いておけば、衝突すらも「互いの信頼関係を深める要素」として活用し、より強固な組織を作り上げることができるでしょう。

ネットワーキング能力について

ネットワーキングとは、人と接して情報を交換し、連絡を取り合う行為(人脈作り)を指す言葉です。狭義においては、「異業種交流会」を指す場合もあります。

キャリアに役立つ人脈作りのコツ

ネットワーキングの際には、積極的かつ真剣に取り組むことが肝心です。ただ参加するだけでは意味がなく、なぜやるのか、どうしてやるのかといった目的意識を持っておくことが重要です。

このような意識で取り組むことにより、それに関わる人々と真剣に意見交換し、情報や価値を共有しながら人脈を広げていけるでしょう。

知らない人が多い場での振る舞い

知らない人が多い場合でも、コミュニケーション一つで結果は大きく変わります。

あらかじめ自己紹介の内容を考えておき、相手に自分のバックボーンや興味・関心を的確に伝える工夫をしましょう。合わせて、自分の価値を伝えることも大切です。相手に敬意を払いながらスキルや経験、専門分野などをアピールすることで、相手の興味を惹くことができます。

また、前提として「オープンな姿勢でいること」も重要です。積極的に会話に参加する中で相手に対して関心を持ち、質問などを介して理解を深める努力をしましょう。

コミュニケーション能力を磨くための方法

「コミュニケーション能力を高めたい」と思った場合、どうすればよいのでしょうか。

とにかく実践あるのみ

大学生のうちはさまざまな出会いや関係がありますが、「周囲もコミュニケーション能力が未成熟」という場合も少なくありません。周囲とともに時には失敗も経験しながら、実践の中で能力を伸ばしていくのがよいでしょう。

サークル・部活動

サークルや部活動に入ることで、コミュニケーション能力も自然と養われていきます。同じ趣味や興味、経験を持っている人の集まりなのでの話題も作りやすいですし、考えや波長が合う人も少なくないでしょう。

サークルや部活動でできた仲間は「一生もの」になるかもしれません。

アルバイト・インターンシップ

アルバイトやインターンシップでは、お金をもらいながらコミュニケーション能力を磨けます。仲間との交流はもちろん、普段接することのない客やビジネスパーソンとの触れ合いもいいトレーニングになるでしょう。対人関係が苦手なら、あえて接客業を選んでコミュニケーション能力を鍛える、という選択肢もあります。

各種イベントへの参加

学園祭やボランティアなどの各種イベントに積極的に参加することでも、コミュニケーション能力は磨かれていきます。学祭の実行委員になれば、イベントの企画、運営、広報、交渉などに関わる必要があります。そして、もちろんこれらのタスクはすべて一人で完了できるわけではありません。

実行委員全員で協力して一つの目標に向かって活動を進めていく中で、次第に「状況に適したコミュニケーション」がわかってくるでしょう。

書籍や動画で学ぶのもおすすめ

コミュニケーションは実践が大切ですが、「急に知らない人の輪に入るのが怖い」「そもそもどうすればよいのかわからない」という方もいるでしょう。その状態で無理やりコミュニケーションを取る場に身を置いたとしても、「どうすべきか」を理解していなければ「大きなストレスを感じただけ」で終わってしまうかもしれません。

何もわからない状態であれば、書籍や動画を見てコツをインプットするのもおすすめです。まずはインターネットで自分が興味を持った動画を見たり、図書館で目についたものを借りたりしてみましょう。

ただし、「頭でっかち」にならないように注意が必要です。

まとめ

高いコミュニケーション能力があれば、大学時代はもちろん、社会人になってからも周囲と良好な人間関係を築きやすくなります。ビジネスにおいてコミュニケーションは非常に重要で、プロジェクト内のやり取りをスムーズにしたり、利害関係が異なる相手と折衝して成果を創出したりする上で欠かせないスキルと言えるでしょう。この記事で紹介した内容を参考に、大学生のうちから積極的にコミュニケーション能力を磨いておきましょう。

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