就活でよくある質問「気になるニュース」に答えるコツ


就活における定番の質問として、「気になるニュースはなんですか?」というものがあります。アイスブレイク(本題に入る前に行う雑談)とも取れる質問ですが、面接官がこれを聞くのには理由があります。

本記事では、気になるニュース質問される理由や、どう答えることが望ましいのかなどについて解説しています。これから面接を受ける方は、ぜひ参考にしてみてください。

面接官が「気になるニュース」を聞く理由

面接官がなぜ「気になるニュース」について質問するのか、その理由をきちんと把握していれば、面接で高評価を得られる可能性も高まると言えます。

学生がどんなことに興味を持っているのか知りたい

学生がどんなことに興味を持っているのか、知りたいという場合が挙げられます。ニュースと言っても、ITの最新技術から経済、そして日常生活に関するものまで、ジャンルや内容は多岐に渡り、個人の感想もさまざまです。そのような興味・関心のあるニュースを聞くことは、その人の性格や価値観、情報取得の感度をはかることにつながります

そのため、無理やり興味のないニュースを選ぶ必要はありません。それほど有名でないニュースでも、自分自身や志望している企業に関わるものを選び、きちんと説明すれば、深みのある意見を持っていることや個性をアピールできます。

学生が日々の出来事にアンテナを張れているか確認したい

ニュースは毎日更新されており、世間が興味を持つ対象も変化していきます。その分、社会に対してどれだけ敏感に目を向けているのか知りたい、という意図があるでしょう。ビジネスは社会のトレンドに影響を受けます。現在の社会情勢や技術、世間の流行によってニーズには変化が起こり、商品やサービスの売上をも左右します。

そういった情報感度が高いほうが有益な情報を素早く取得できるので、世間のニーズにいち早く応えることができます。このように、情報や社会トレンドに対する感度は、社会人として大切な能力の一つと言えるでしょう。

答えたニュースについてどのような考えを持っているか知りたい

ニュース自体はただの情報に過ぎませんが、どのような感想を持つかで情報の扱い方が変わります。例えば、革新的な最新技術があったとして、それを活用するとどのような未来が考えられるか、世間がどう変わるかを予測・展望できれば、新たなビジネスチャンスを見出せるかもしれません。

このように、ニュースを一個人として捉えたときに、自身や社会にどのような影響があるかなど、自分の意見を持てるようになると良いでしょう。また、意見の内容も重要です。ニュースと社会を紐づけるには論理的思考が必要で、理論があまりに飛躍していると「物事を正しく捉えきれていない」という印象にもつながるので注意しましょう。

「気になるニュース」を選ぶポイント

ニュースであれば何を答えても良い印象を与える、というわけではありません。選ぶ際のポイントを押さえることで、自身が話しやすかったり、面接官の「食いつき」が良かったりします。以下では、気になるニュースを選ぶポイントについて説明していきます。

選んだ理由を明確にする

選んだ理由を明確にすることで、話す内容に説得力が増したり、論理的に話す印象を与えられたりします。「私が地方出身ですので、地方創生に関する○○について気になっています」「昔から宇宙が好きなので、○○で初の宇宙事業に興味があります」といったように、自身の体験や興味と合わせて説明すると有効です。

世間は常に目新しいニュースであふれていますが、ただ見ている、聞いているだけでは発展性がありません。能動的に情報を掴みにいき、自身の興味と照らし合わせながら掘り下げていく必要があります。

なるべく志望業界に関するニュースを選ぶ

志望業界、志望企業に関係するニュースを選ぶのがベターです。志望先への興味を示すことができ、志望度の高さをアピールすることにもつながります。面接官も当然そのニュースに詳しいはずですので、話もはずみやすくなります。

ただし、ネガティブな内容は避けましょう。ポジティブな印象につながる話に展開できれば別ですが、ネガティブにつられて自身の印象も悪くなってしまう懸念があるからです。

仮に、面接中に自分には分からない範疇の高度な話となり、それに対して意見を求められた場合、どこかで聞いたような誰かの受け売りの話をしても見透かされてしまいます。分からない場合は素直に「今勉強中なので分からない」などとはっきりと答えたほうが良いでしょう。

自分の興味があるニュースを選ぶ

志望業界のニュースを選ぶことが望ましいですが、まったく興味がないニュースを無理に選ぶ必要はありません。志望業界に大きな関わりがない場合でも、自分にとって興味があるニュースを選びましょう。そうすることで、興味を持った箇所や、自分の意見などについて答えやすくなります。

気になるニュースを答える際は、自分としての意見をきちんと話せるかどうかが重要です。事実だけを述べるのではなく、自分なりの意見を伝えるようにしましょう。社会に対する責任感をアピールできたり、自身の内面を知ってもらえたりすることにつながります。

古すぎるニュースは選ばない

「ニュース」の言葉が意味する通り、新しい話題をチョイスすることが原則です。古いニュースはその当時に議論し尽くされている可能性もありますし、ニュースとして取り上げられていた内容が今はさらに発展している場合もあります。つまり、「ニュース性がまるでない話題」となってしまうのです。

話題の鮮度を意識し、1~2カ月以内のニュースが好ましいでしょう。もちろん、最新のニュースを選んでも構いませんが、事前準備が間に合わないと話を広げられずに終わってしまう可能性もあります。面接で聞かれた際の答えを用意しておくためにも、1カ月程度前の情報を活用するのが良いでしょう。

「気になるニュース」の話をする際のポイント

気になるニュースについては選び方も重要ですが、話す際にもコツがあります。以下のポイントを意識しましょう。

なぜ選んだのか、理由を伝える

なぜ選んだのかを伝えることは重要です。理由を伝えることで、以降話すことに対する説得力が増し、面接官も話を聞きやすくなります。面接官は、ニュースの内容そのものを知りたいわけではありません。あくまでも面接を受けに来た学生の人間性や、考え方を知りたいと思っています。

そもそもなぜそのジャンルのニュースに興味を持ったのか。自身の価値観やバックボーンを踏まえて相手に伝えられると印象がアップします。

ニュースについての意見を伝える

面接の場で気になるニュースを回答する際は、必ず自分の意見もセットで伝えましょう。面接官は多くの学生を見ていますので、表層的な意見や感想は見抜かれてしまいます。他人の評論や感想を持ち出すと、実際に話を掘り下げていく際にボロが出てしまう可能性があるため、「自身の意見」として消化できるまでしっかり調査するようにしましょう。

そのニュースが社会に対してどういった影響を与えるかを、現在、近い将来、少し先の未来、のような時系列で話を展開できると、自分の意見として主張しやすいのでおすすめです。

そのニュースがあなたに与えた影響について話す

ニュースの感想や意見を述べた後に、「そのニュースがあなたに与えた影響」について話すことを心掛けましょう。例えば、エネルギーの無駄に関するニュースについて語るとします。自分の意見を出した後に、自分もこのニュースを見て環境への意識の重要さをあらためて意識し、節水のシャワーやマイボトルを持つようにした、などのエピソードがあると良いでしょう。自分への影響の大小は、それほど気にする必要はありません。

自分がニュースを見て何かを感じ、ニュースで伝えたかった意図をくみ取り、行動することは、「入社後も同様の動きをしてくれる」という期待につながります。環境にうまく適応できる、という姿勢をアピールしましょう

「気になるニュース」が見つかるサービス

普段からニュースを意識的にチェックしておかないと、面接などでスムーズに話すことは難しいかもしれません。一昔前はニュースと言えば新聞とテレビ、せいぜいラジオと限られていましたが、今は多くの手段があります。

最後に、気になるニュースを見つけやすいサービスを6つご紹介します。悩んでいる方は、まずここから探してみてはいかがでしょうか。

日本経済新聞(日経)

就活で使えるニュースの情報源として、日本経済新聞を思い浮かべる方も多いでしょう。紙はもちろん、電子版やアプリ、オーディオブックといったようにさまざまな媒体でニュースをチェックできます。

経済新聞という名の通り、経済の話題を中心としつつ、社会に関するニュースや国際、政治など、世の中の広範囲の出来事をカバーしています。大学生や経済学に関心のある社会人に向けた「経済教室」という連載記事もあります。

経済に詳しい人も見ていますが、就活でいろいろな業界について勉強中の学生にとっても非常に有益です。購読することで気になるニュースが見つかりやすくなることはもちろん、見聞や視点が広がったり、就活での業界研究に役立ったりもするでしょう。

②NewsPicks

NewsPicksは「経済を、もっとおもしろく。」をコンセプトとする、ソーシャル経済メディアです。スマートフォンから国内外の経済ニュースを閲覧できます。普段ニュースを見ない学生にとって経済新聞は「敷居が高い」と感じるかもしれませんが、NewsPicksなら気軽に読み進めることができるでしょう。

また、専門家や著名人がニュースに対してコメントしており、その方々と同意見か、それとも違う意見なのか、という観点でニュースを見ることもできます。視座の高い人々の考えに触れながら、自身の価値観をブラッシュアップしていくという使い方も有効です

まずはアプリを入れておき、時間が空いたらニュースを確認しておくという習慣をつけましょう。

③IT media

IT mediaは、ソフトバンクグループ傘下のアイティメディア株式会社が運営する、IT系のニュースサイトです。IT関連のニュースや速報を中心としつつ、幅広いジャンルのコラムも掲載されています。

昨今の情勢として、どのような企業でもITの活用は重要なテーマとなっています。とはいえ、まだまだITに明るくない人のほうが多いのが現状です。企業向けITニュースは、新しい技術について発表されているものを見ることができ、その新しい技術が近い将来、どのように社会に影響を与えるのかを掘り下げるのも面白いでしょう。

④CNET Japan

CNET Japanは、テクノロジーとビジネス情報を扱うメディアサイトです。ニュースはもちろん、コラムやインタビュー、ブログなども掲載しており、主に若い層のビジネスマンに向けた情報を発信しています。日ごと、年ごとのニュースがピックアップされているので、情報の鮮度も意識的に取捨選択できるのがポイントです。

ITビジネスの情報を中心に得たいという方に適していると言えるでしょう。

⑤Gigazine

Gigazineは時事的なニュースやサブカルチャー、三面記事といったように幅広い領域をカバーしているIT系ニュースサイトです。Googeニュース、LINE NEWS、グノシーなどにもニュースを配信しています。かなり幅広い話題を取り上げているため、ざっくばらんに複数ジャンルの情報を拾いたいときに便利です

⑥Twitter

Twitterで起業家などをフォローするのもおすすめです。有能な起業家は現状分析能力に優れており、世間を俯瞰する能力にも長けています。そんな起業家が発信する言葉には、就活においても参考になる情報が多々含まれています。多角的な視点と、広い視野を育むのにも役立つでしょう。

まとめ

面接などで聞かれる「気になるニュース」は、うまく答えることで自分の価値観を伝えられたり、相手企業に対する高い志望度をアピールできたりします。いつ聞かれても良いようにしっかりと準備を行い、スムーズに答えられるようにしておきましょう。

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