就活に向けて、各企業が行うインターンシップへの参加を考えている人も多いのではないでしょうか。最近ではインターンに力を入れる企業も増え、多くの就活生がインターンに参加するようになりました。一方で「インターンの募集はいつから始まるの?」といった疑問の声もよく耳にします。
そこで今回の記事では、インターンの開催・募集時期を事例付きで紹介していきます。
短期インターンシップの募集はいつから?
短期インターンは、1週間前後の短い期間で開催されるインターンで、1dayインターンのように1日で参加できる内容のものも増えてきています。
ここでは、短期インターンの募集時期について詳しく解説していきます。
長期休暇のタイミングが多い
短期インターンの開催時期は企業によってさまざまですが、一般的には2〜4月や7〜9月といった春季・夏期の長期休暇のタイミングで実施されることが多いようです。特に夏休み期間に開催している企業が多いため、スケジュールを立てて計画的に行動しましょう。
プログラム内容や選考の有無によっても異なりますが、短期インターンの募集時期はインターン当日の1〜2カ月前から開始されるケースが多いといえます。長期休暇に入ってからの応募では遅いので、短期インターンの情報は長期休暇の前からチェックして応募しておきましょう。
大学1、2年生は参加できないこともあるので注意
短期インターンでは、募集の際に学年制限が設けられている場合もあります。特に大学1・2年生の人は参加できない短期インターンもあるため、希望の企業が制限を設けていないか、あらかじめ確認を行うようにしましょう。
就活期のインターンは春・夏に集中
特に就活期のインターンは春・夏の時期に集中して開催されるため、余裕を持って準備を始め、計画的に参加する必要があります。季節ごとのインターンの違いを確認しましょう。
スプリングインターン(2~4月開催)
スプリングインターンは大学2年生から3年生にかけての2〜4月(春季)に開催されます。近年では、春にも1~3日間程度の短期インターンを募集している企業も増えてきました。募集は1〜3月ごろ(大学2年生の冬)から始まることが多いため、この時期から準備を始めておきましょう。
サマーインターン(7~9月開催)
サマーインターンは、大学3年生の7〜9月の夏季休暇をターゲットに開催されます。募集は4〜6月ごろ(大学3年生の春)に開始されることが多いようです。また、コンサルや外資系などは募集が早く、2〜4月ごろから始まるインターンもあります。特に志望の企業がある場合は、しっかりリサーチしておきたいところです。
募集も早期化傾向
近年、就活はコロナ渦などの影響を受けて早期化している上、新卒マーケットは刻一刻と状況が変化するため、世の中の状況を常にチェックしておく必要があります。これまでどおりの就活・インターンスケジュールどおりに進まないこともあるので、新鮮な情報を常に仕入れておくことが重要です。
短期インターンシップの事例
ここでは短期インターンシップの事例を紹介していきます。業界・企業ごとにインターンの内容に違いがあるため、短期インターンを選ぶ際の参考にしてみてください。
商社A社の場合
開催時期:2月
応募期間:12月~1月上旬
応募対象:大学生・大学院生(全学年対象)
開催形式:1dayインターン
社員が実際に担当した案件を事例に、社員の仕事内容や、その仕事からどのようなことが学べるのかを体感するプログラム。ケーススタディをもとに入社後の成長環境をイメージすることで、将来のキャリア設計にもつなげられる内容です。
また、商社での働き方を理解するきっかけとして、若手からベテランまで幅広い年次の社員と交流する座談会も用意されています。さまざまな社員との交流を通じて、事業内容や社風、具体的な働き方をイメージできる1dayインターンです。
食品B社の場合
開催時期:12月
応募期間:10月~11月上旬
応募対象:大学生・大学院生(全学年対象)
開催形式:1dayインターン
ケーススタディを通して実際の仕事内容(製造業務)を学びながら、お客さまへの提案内容まで考案・発表するプログラム。
最初にオリエンテーション・会社説明を行い、商材に関する基礎知識を学びます。その後、学んだ基礎知識をもとに商材の価値やモノづくりについて考えるケーススタディを行い、最終的にはお客さまへの提案まで実施。提案はグループごとに発表する形式で、発表後には社員からのフィードバックも受けられます。
社員との座談会や、1dayインターン後に複数の社員からフィードバックの機会も用意されているため、参加後の自身の成長につながる内容となっています。
コンサル系C社の場合
開催時期:7月~9月
応募期間:5月~6月上旬
応募対象:大学生・大学院生(全学年対象)
開催形式:1dayインターン
コンサル業務に必要な「思考を形にする」スキルを学べる1dayインターン。
一人ひとり状況の異なるお客さまに対して、どのような課題を抱えているのか、何から解決していくのか、どうすれば解決に近づけるのかといった企画立案の方法を学んでいきます。
サービス・商品の企画を通してエンドユーザーの課題を解決する企画メソッドを学び、「思考を形にする」すべを身につけられる内容になっています。
長期インターンシップの募集はいつから?
ここからは、長期インターンの募集時期・参加対象について、また長期インターンの探し方を解説します。
一年中開催されている
短期インターンは長期休暇のタイミングで開催されることが多いようですが、長期インターンの場合は基本的に一年中開催されています。企業によって募集時期などに違いはありますが、多くの企業が年間を通して募集しているため、自分の始めたいタイミングで応募・参加できることがポイントです。
短期インターンに比べ募集数が少ない
長期インターンは、その名のとおり長期的に企業の実務に携わることになる場合が多いため、企業側の募集数が短期インターンに比べて少ない傾向にあります。募集タイミングもまちまちなので、希望する企業のインターン募集については常にチェックしておくようにしましょう。
学年による制限はない
長期インターンは、学年に関係なく参加できることが多いといえます。最近では1・2年生の時期から長期インターンに挑戦する人や、就職活動が終わった後に長期インターンに参加する4年生もいるようです。学年に関係なく早い時期からより実践的な経験やスキル、ビジネスマナーを学べるのは長期インターンの大きなメリットといえます。
インターンシップ求人サイトで確認しよう
長期インターンの募集は、インターンシップ求人サイトで確認してみましょう。さまざまな企業のインターンに関する情報が網羅的に掲載されています。企業ごとのインターン内容を比べることもできるため、まずは求人サイトから自分の希望条件にあったインターンを見つけてみましょう。
企業のHPを定期的にチェック
長期インターンの募集期間は決まっていないケースが多くあります。時期による傾向がありません。そのため、希望している企業のインターンに参加できるかは、時の運になってしまうこともあるでしょう。
自身が興味のあるインターンに参加するためには、こまめに企業のHPやSNSを確認したり、企業の採用窓口に直接問い合わせたりして情報収集を怠らないように意識しましょう。
過去に実施されたインターンシップの例
ここでは、過去に開催されたインターンシップの事例について、詳しく紹介していきます。
①XROSS 事業開発×リーダーシップ
https://www.persol-career.co.jp/recruit/newgraduate/recruit-info/xross/
概要:次世代ビジネスリーダー創出プログラム
開催形式:オンライン開催(2日間)
開催時期:7月~9月中旬
応募期間:締め切り
事業立案だけではなく、リーダーシップや行動の根本にある思考にまでフォーカスしたプログラム。
パーソルキャリアの事業成長・組織開発のメソッドを理解することはもちろん、各事業企画部の責任者をはじめとするプロフェッショナルがメンターとなり、審査・フィードバックを受けられる内容となりました。
活動は、グループ単位でのワークが基本です。インターン参加前にはオリエンテーションを実施し、当日のテーマ発表、チームメンバーとの顔合わせ、目標設定を行い、当日に向けた行動プランを策定。
インターン当日は、2日間にわたって組織開発のワークショップ、グループワーク、中間・最終プレゼンテーションまで実施し、社員からのフィードバックを受けました。
次世代のリーダーを目指す人材が集まり、社会に価値を生み出すビジネスを創出する難しさを体感しながら、互いに研さんし合う内容となりました。
②BRIDGE 新規事業×Bizdev
https://www.persol-career.co.jp/recruit/newgraduate/recruit-info/bridge/
概要:事業創造人材育成型インターンシップ2023
開催形式:オンライン(4日間)
開催時期:8月下旬
応募期間:3月中旬より開始
単なる新規事業立案にとどまらず、自身が本気で向き合いたいテーマをビジネスでかなえるための育成コンテンツも充実させたプログラム。事前、事後フォローを含め、個々が向き合いたいテーマに挑戦しました。
本プログラムは、事前オリエンテーション+4dayインターンシップという構成で実施。オリエンテーションでは、ビジネスフレームなどの事前インプットとチームビルディングを行い、自身が起案したいビジネスプランを検討しました。
インターンシップ当日は、事業開発ノウハウのインプットとメンターからのフィードバックを受けながら、4日間かけて新規事業の企画書・プレゼンテーションの準備を行っています。最終日には、経営陣に対する最終プレゼンテーションを行い、経営のプロからのフィードバック・総評を受けることができました。
事後フォローとして、インターンシップで企画したビジネスプランのブラッシュアップや、新規事業に携わる社員からのフィードバックといったサポートまで用意されていました。
③Sprinters 新規事業×エンジニア
https://www.persol-career.co.jp/recruit/newgraduate/recruit-info/sprint/
概要:パーソルキャリア選抜型インターンシップ2023 Sprinters
開催形式:オンライン(5日間)
開催時期:6月中旬
応募期間:締め切り
応募対象:2023年3月以降に卒業予定の大学・大学院・専門学校・高等専門学校・短期大学生
エンジニアを目指す学生を対象にした5daysインターンシップ。5日間で企画からプロトタイプ開発、ユーザテストまで実施する内容で、Webサービス開発におけるすべての工程を体験できるプログラムとなっています。
本プログラムは、事前オリエンテーション+5daysインターンシップの構成で実施。オリエンテーションでは、開発に必要な知識のインプット、チーム発表、チームビルディングを行いました。
1日目・2日目は新規サービス立案のために、問題点の抽出から課題の設定、多くのソリューションのスケッチに取り組みました。3日目以降は、現場の開発検証スピードを体感するために、プロトタイプの開発からユーザテストの実施、結果の共有までを行い、より実践的なスピード感を体感。
インターンシップ当日は、1チームに一人のメンターが付いてサポート・フィードバックを行い、参加者にとってはプロのアドバイスを間近で受けられる貴重な機会となりました。
まとめ
短期インターンは春と夏の長期休暇で開催していることが多く、参加したいインターンがあれば1カ月前から応募しておくとよいでしょう。また、長期インターンは年間を通して不定期に募集しているケースがほとんどです。定期的に募集状況をチェックしましょう。
インターンの受け入れ時期を把握しておけば、余裕を持って効率的に就活を進められるようになります。大学1・2年生から参加できるインターンもあるため、早い段階から実践的な経験やスキルを身につけたいという人は積極的に参加してみてください。
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