自己成長できるボランティア、アルバイトとは?違いや就活で生かす方法

これからボランティアやアルバイトを始めようと思うけれど「どちらがいいのか」「どうやって選ぼうか」と迷っている方は多いようです。そんな方に向けて、今回はアルバイトとボランティアの違いや選び方のポイント、またおすすめのボランティア・アルバイトについて解説します。


ボランティアとアルバイトの違い

まずは、ボランティアとアルバイトの違いについて解説します。

雇用関係にあるかどうか

ボランティアとアルバイトの最大の違いは、自身と雇用関係にあるかどうかです。アルバイトの場合は雇用契約のため給与支払いがあります。一方で、ボランティアの場合は自主的に参加することが前提となるため雇用関係ではありません。

無給かどうかは関係しない

よく有給か無給であるかで判断されがちですが、有償で行われるボランティアも存在するため、給与の有無は一般的に関係ありません。日本では無給のイメージが強いですが、海外では謝礼の出るボランティアも存在します。また、無給ボランティアの場合でも、交通費や宿泊費、飲食費などが支給されることは多いようです。

また、有償ボランティアの場合は、報酬が出る代わりに特別なスキルを必要とされたり、難易度の高い活動となる場合もあります。

自由意志での行動となっているか

ボランティアは有償無償にかかわらず、完全に個人の善意や自由意志のもと参加や活動を行います。団体が活動していることは前提ですが、ボランティアは自由に日時や時間を決めて活動を行うこともできるため、ペースを自分で決めやすいです。

一方でアルバイトは、シフトを自分で決めることができるものもありますが、基本的には企業側の都合に則って働くことがほとんどでしょう。ある程度決められた日時のシフトに入り、決まった時間の労働を行うことで対価を得られる仕組みであるため、アルバイトは完全にあなたの自由意志での参加や活動は難しい面があります。

自己成長できるアルバイト・ボランティアの特徴

アルバイトやボランティアに挑戦するのであれば、活動でどういった成果や実績をつくるかはもちろん、自身の成長にもつなげたいですよね。そこで今回は、自己成長できるアルバイトやボランティアの特徴を6つ紹介していきます。

裁量が大きい

アルバイトでもボランティアでも、主体的に動くことが成長には必須です。まずは、裁量権があるかどうかに着目してみましょう。

大手の会社でのアルバイトや大規模なボランティアの場合は、既に経験豊富な人がいるため、始めたばかりで裁量権を持てることは少ないでしょう。裁量権が少ないと、上からの指示待ちばかりで、受け身の姿勢になってしまうことが多くなります。

裁量が大きいことはその分働く上での負担も増えますが、責任ある大きな仕事ができる可能性も増えます。そのため、アルバイトの場合はベンチャー系の企業を選んでみる、ボランティアでは地域の小規模なものから始めてみるのがおすすめです。

業績や成績に応じてしっかりと評価される

業績や成績アップに貢献した場合に、正しく評価されるところを選べることが理想です。頑張って成果を上げたとしても評価されないと、モチベーションにはつながりませんし、自身の頑張りがどのように評価されているかを認識することができません。結果をしっかりと評価してくれる環境であるかどうかも大切です。

研修が充実している

新しい仕事に慣れるためには、最初に研修制度があるところを選ぶのがおすすめです。前提知識なしにいきなり現場で働くのは難易度が高く、事前に業務内容についての研修があることは、今後働いていく上での基礎づくりにもなります。

研修なしのいきなりのスタートだと手探りで大変ですし、効率がよくありません。自身の成長を加速させるためには、最初の取っかかりが大切です。実際に働いてみないことには分からない部分もありますが、事前に調べられられる情報はできるだけ仕入れておきましょう。

専門的な知識やスキルを身につけられる

アルバイト、特にボランティアでは日常生活では出会わない特別な経験ができることがあります。そこで得た専門的な知識や、行動で身についたスキルは、アルバイトやボランティアを辞めたあとでも、きっと役に立つでしょう。せっかく働くのであれば、ただお金を稼ぐための手段としてではなく、スキルを身につけて自己成長につなげましょう。

目標とすべき人がいる

目標としたくなる同期や先輩がいると、仕事に対してのモチベーションも上がり、成長すべき方向性が明確になります。仕事のスキルだけでなく、人間として内面を成長させるためにも、目標となる人がいて、この人のようになりたいとやる気が出てくる環境に身を置くことは大切です。人との出会いによって、自分の思わぬ一面が出てくることもあります。一緒に働くことで切磋琢磨(せっさたくま)しながら、お互いに成長し合える仲間を見つけましょう。

やりがいを見つけられる

やりがいとは、例えば自分なりに工夫して業績を上げられたときに評価された、いろいろな人に会う中で視野が広がり自分自身の成長を感じた、活動の中で社会的意義を感じられた、など活動に対するモチベーションが高まる要因のことです。

人が感じる報酬には、経済報酬(給与)と意味報酬(やりがいなど)の2種類があるといわれています。給与面ももちろん重要ではありますが、自身が興味を持てる業務や活動内容なのか、それによってやりがいを感じられるかどうかは、モチベーション高く取り組む上でとても大切なことです。

自己成長できるおすすめアルバイト

これまで自己成長できるアルバイトバイト・ボランティアについて見てきました。次は、実際にどんなアルバイトを選べばよいかを紹介していきます。

将来働いてみたい業界のアルバイト

1つ目は、将来働いてみたい業界のアルバイトです。就職する前に、お試しとして働いてみることがおすすめです。やはり、イメージだけでは実際の様子が分からないことも多いため、まずは挑戦してみるとよいでしょう。仕事内容が分かること、その仕事への適性を詳しく知れることがメリットです。

アルバイトをする中で、もしかしたら自分には合わないと感じる場合があるかもしれません。しかし、それもまた一つの成長です。方向性が決まっていなくても、自分はどんなことに興味があって、どんな仕事が向いているかを探せる貴重な時間になるでしょう。

自身の努力次第で成果創出につながるアルバイト

2つ目は努力が成果として表れ、評価されるアルバイトです。例えば、以下のような業務内容があります。

  • 営業のアルバイト
  • 家電量販店や携帯ショップの販売員
  • 塾講師や家庭教師
  • その他、自身の裁量が大きく、責任のあるポジションが任されるアルバイト

営業のアルバイトや家電量販店、または携帯ショップの販売員などは、売り上げが給与に反映されやすくインセンティブがつくこともあり、やる気が維持しやすい業務です。また、塾講師や家庭教師など、人に指導するアルバイトは、教えた生徒の成績アップが自分の成果であるとともにやりがいにもなります。どうやったら成果を上げられるのかを自分で試行錯誤することで、社会人になっても通用する分析スキルが身につきます。

ほかにも、自身の裁量が大きく責任のあるポジションが任されるアルバイトはおすすめです。自身の成長のためには適度な負荷は不可欠。アルバイトの面接のときに、どの程度の裁量を与えてもらえるかなどを確かめておくとよいでしょう。

番外編:有給インターンシップ

一般的にはアルバイトという位置づけではありませんが、働きながら給料を受け取ることができる有給インターンシップもおすすめです。有給インターンシップのメリットは主に3つあります。

実務に近い経験ができる

長期インターンでは、インターン生としてではありますが、実務に近い経験を積むことができます。アルバイトとしてではなく一社員として扱われるため、成果が求められプレッシャーにもなりますが、その分大きな成長につながります。

また、身近に社長や社員がいるため、大きく成長を遂げている社会人はどのように考え働いているのか、肌で感じて吸収することができるでしょう。企業によっては事業の立ち上げに携わる場合もあるため、社会に出る前に会社の仕組みを知ることができます。

新しい人脈やコミュニティが広がる

インターンでは同じような志を持ってインターンに取り組む学生と出会うことができます。将来起業したい、会社の経営をしたい、などの高い目標を持ち、価値観の近い学生と出会える機会は貴重です。また社会人との関わりもあり、そこから新たな人脈が広がる可能性もあるでしょう。

給料を稼ぎながらビジネススキルや専門スキルも磨ける

有給インターンシップでは、お金をもらいながら社会人に必須のビジネススキルや専門スキルを身につけることができます。例えば、今後プログラミングやデザインなどの専門スキルの会社に就職したい場合、事前に実務経験があることは大きな強みになります。

決まった作業の繰り返しではなく、日々新しい業務に取り組み成長しながらお金をもらえるのは、一石二鳥といえるでしょう。インターンは将来やりたいことのために、企業での働き方や組織の雰囲気をあらかじめ把握することのできる絶好の機会です。大学では学ぶことのできない、企業のリアルな職場の雰囲気や業務内容に触れたいという方におすすめの選択肢となります。

自己成長できるおすすめボランティア

最後に自己成長できるボランティアを紹介します。ボランティアは人助けだけではなく、そこでの活動や出会いを通して、経験を自分の成長につなげることができます。

学習支援ボランティア

一口に学習支援といっても、活動内容はさまざまです。

フリースクールでのボランティア

いじめや、さまざまな事情から不登校になってしまった、または外国籍で学校の勉強についていけない小学生から高校生までの児童・生徒のサポートを行うフリースクールでの学習支援です。

学習支援教室でのボランティア

生まれた地域や家庭環境により、満足に学習ができていない子どもたちを対象に学習指導を行います。親の経済格差を子どもの教育格差に連鎖させないように、塾の代わりとして、また学校で分からないことを質問する場として活用されています。

難民の子どもたちへの学習支援

さまざまな事情で難民として日本に暮らす子どもたちの学習支援を行うボランティアもあります。学生だけでなく幅広い年齢層のボランティアと出会えるメリットがあるでしょう。

被災地支援ボランティア

地震や水害、火山噴火などの災害時に、被災地の復旧・復興のための作業を手伝います。炊き出しなどの食事の準備、子どもの遊び相手、清掃やゴミの搬出作業など、活動内容は多岐にわたります。社会的意義のある活動ですが、被災地の状況や被災された方の心境は非常にナイーブです。責任感を持って取り組みましょう。

地域活性ボランティア

農業、観光、行事・イベント、子育て、まち起こしなど、さまざまな活動を行います。地域活性ボランティアで重要となるのは、地域の人にとっての一番良い方法を考えることです。外から地域のボランティアに参加するとなると、地域活性化に向けての気持ちが高まりすぎて、地元の人たちの意見に耳を傾けるのを忘れてしまいがち。あくまでも、地元の人たちが気持ちよく過ごせるために活動しているということを忘れずに行動しましょう。

国際交流ボランティア

日本に住む外国人に向けて、日本語の学習支援を行ったり、日本の文化についての発信をしたりします。実際に英語を使ってやりとりをするため、日本にいながら英語力をアップさせることができます。コロナ禍で海外旅行や留学に行けない今だからこそ、おすすめのボランティアです。

ボランティア・アルバイトを就活で生かす方法

ボランティアやアルバイトの経験は就活でもアピールポイントとして活用することができます。しかし、目的意識の薄い経験ではアピールとして弱いため、以下を参考にボランティア・アルバイト経験を効果的にいかしていきましょう。

ボランティア経験

ボランティアをした理由

なぜボランティアに参加したのかの理由を明確にしておきましょう。町おこしに関わるようなボランティアであれば、自分の住んでいる地域が好きで活性化に協力したいといった、そのボランティアだからこそ達成できる目的や目標を理由として説明できるようにしましょう。

他者からの評価や就活で生かす目的でボランティアに参加するとしても、なぜそのボランティアを選んだかを明確にしておくことが大切です。

ボランティアで得た経験やスキル

ボランティアで得たものをアピールすることも効果的です。学習支援などはジャンルも幅広く、子供たちにプログラミングを教える教室があったり、英語力を活かした翻訳や対話などで支援するなど多岐にわたります。好きや趣味の範囲のジャンルであっても、他人のために活用すれば立派な経験や実績になります。そうして得た経験は自信ややりがいにもつながるため、そういった点を挙げましょう。

また、ボランティアで生かすことを目的にスキルを磨くモチベーションにもなりますし、磨いたスキルはさらにボランティアで活躍させることができるといった相乗効果もありますので、そういった点を自己成長のアピールとするのも良いです。

アルバイト経験

アルバイトでの経験を就活でアピールする際も、基本的にはボランティア活動のアピール方法と同じです。しかし、ほとんどの方はアルバイトは給与を得ることが主目的で始めていることも多いはずですので、副次的に得られた経験やスキルを洗い出して考えましょう。

アルバイトで得た経験やスキル

原則として就活でアピールする際は、「営業実績No1になった」などのような、目立つような内容である必要はありません。アルバイトを通して自分が苦手だったものを克服したことや、好きだったことを得意に昇華できた、といった小さな積み重ねでも十分なアピールとなります

アルバイトをする中でどのようなことを工夫していたか、どんな努力を意識してきたかといった普段の活動の中でのエピソードを思い返すのが良いです。

まとめ

この記事ではボランティアとアルバイトの違い、選ぶ際のポイント、おすすめについて解説しました。アルバイトもボランティアも、せっかく取り組むのであれば、やりがいを見つけて人脈を広げ、自身の成長につなげましょう。

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