日本において履歴書に証明写真を貼ることは一般的であり、就職活動においてもどのような証明写真を撮るかで悩む大学生の方も多いでしょう。本記事では、履歴書に貼る証明写真について、撮影する際のコツや注意点などを解説していきます。
履歴書の証明写真について
証明写真の重要性
応募者の顔を覚えるために必要
履歴書の証明写真は、企業が応募者の顔を覚えるために利用されます。面接官は多くの応募者の中から、履歴書の写真を通してあなたを記憶します。そのため、誠実かつ見栄えのよい写真を貼ることが、ポジティブな第一印象を与える鍵です。
証明写真が合否の決め手になることはない
証明写真が採用の合否を左右することはほぼありません。大切なのは、「サイズや規格を守る」「面接官に対して誠実な印象を与える」「ある程度無難な写真を添付する」ことです。
悪印象は与えないほうが無難
合否に関係ないとはいえ、証明写真での悪印象を与えることは避けるべきです。カジュアルすぎる服装や乱れた髪型、不適切な背景などは、印象を損ねる原因になります。基本的な服装や清潔感のある外見を心がけることで、ネガティブな印象を避けられます。
一般的な証明写真のサイズとルール
基本サイズは「横30mm×縦40mm」
証明写真のサイズは、一般的に横30mm×縦40mmです。これは、ほとんどの履歴書のフォーマットに適したサイズとされています。
3ヶ月以内に撮影したもの
使用するのは、撮影されてから3ヶ月以内の写真であることが推奨されています。ただし、これは証明写真に写っている姿と面接時の見た目が大きく異なることを避けるためのルールです。そのため、「3ヶ月以内」というのはあくまで目安で、それ以上経過しているものが絶対にNGというわけでない、と認識しておけば問題ありません。
撮影前の準備
適切な服装の選び方
スーツまたはジャケットを着用する
証明写真では、男女問わずスーツまたはジャケットを着用することが基本です。特に、正式なビジネスシーンを想定した履歴書の場合、この点は非常に重視されます。スーツやジャケットは、きちんとした印象を与える効果があります。
男性のスーツならネクタイ着用
男性の場合、スーツを着用する際にはネクタイを忘れずに。ネクタイは服装を引き締めるとともに、フォーマル感を高めます。色や柄は控えめなものを選び、全体のバランスを考えることが大切です。派手すぎるネクタイは避け、シンプルで落ち着いたデザインを選びましょう。
シャツは基本ホワイトにする
シャツの色は、ホワイトが無難です。清潔感があり、どんなスーツにも合わせやすいため、証明写真においてはホワイトが推奨されます。シャツの襟元がはっきりと見えるように整えて着用しましょう。シャツの細部にも気を配ることで、全体の印象が大きく変わります。
髪型とメイクのポイント
顔がしっかり写る髪型にする
証明写真において、髪型は顔の印象を大きく左右します。特に重要なのは、顔がはっきりと写るようにすること。前髪が目にかかるなど、顔の一部が隠れてしまう髪型は避けましょう。清潔感があり、整っている印象の髪型を心がけることが大切です。
個性的すぎる髪型は避ける
履歴書の証明写真では、あまりにも個性的な髪型は避けたほうが無難です。派手な色や極端なスタイルは、ビジネスシーンにそぐわない印象を与えかねません。ナチュラルな色合いで、落ち着いた髪型を選ぶことが推奨されます。
派手なメイクも避ける
女性の場合、メイクも証明写真における重要な要素です。過度に濃いメイクは避け、自然で清潔感のあるメイクを心がけましょう。特に、ファンデーションは肌の色となじむものを選び、アイメイクやリップは控えめにすることが大切です。あくまで、自然体の自分を美しく見せるためのメイクに留めておきましょう。
アクセサリーと小物の使用について
アクセサリーはつけないほうが無難
証明写真では、シンプルで清潔な印象が重要です。そのため、アクセサリーの使用は極力控えましょう。大きなイヤリングや派手なネックレスは不要な注意を引き、ビジネス的な印象を損ねるリスクがあります。アクセサリーをつける場合は、小さく控えめなものに限定することが望ましいです。
顔の印象が大きく変わる眼鏡は避ける
眼鏡は、顔の印象を大きく変えるアイテムです。証明写真では、顔がはっきりと識別できることが求められるため、大きなフレームや色の派手な眼鏡は避けたほうがよいでしょう。コンタクトレンズを使用するか、シンプルなデザインの眼鏡を着用して撮影するのがベストです。
撮影する方法について
写真館
証明写真を撮る際、最も安心できるのは写真館での撮影です。写真館では、プロのカメラマンが適切な照明と背景を用いて魅力的な一枚を撮影してくれます。また、ポーズや表情のアドバイスも受けられるため、初めて証明写真を撮る方も安心です。
料金は写真館によって異なりますが、5,000円から10,000円くらいを想定しておくとよいでしょう。メリットとしては、プロの技術による高品質な写真、細かな要望に応じた撮影、そして何よりも安心感が挙げられます。一方、料金が高いことや予約が必要な場合があることはデメリットと言えそうです。
写真館で撮影する場合、どこに依頼するかが非常に重要です。信頼できる写真館を選ぶことで、あなたの求めるイメージに最も近い証明写真を撮ることができます。事前に口コミや実績をチェックし、可能であれば事前にカメラマンと相談することをお勧めします。
証明写真機(スピード写真)
スピード写真機は、手軽さとコストパフォーマンスの高さが特徴。駅やショッピングモールなど、身近な場所に設置されていることが多く、予約や特別な準備が不要であることが大きなメリットです。
料金は一般的に500円から1,000円程度で、写真館に比べて経済的です。また、短時間で撮影からプリントまで完了するため、急いでいる際は便利と言えるでしょう。デメリットとしては、自分で撮影の細かい調整を行う必要があるためクオリティが安定しないことが挙げられます。
使用する際は、「背筋を伸ばす「アゴを適度に引く」「自然な表情」を心がけることが重要です。
自撮り
いわゆる「自撮り」での証明写真撮影は、撮影場所やデバイスによる影響を受けるものの、コストを抑えたい場合に適しています。この方法のメリットは、自由なタイミングで何度でも撮り直しができること、撮影環境を自分でコントロールできることにあります。デメリットとしては適切な照明や背景を自分で用意しなければならないこと、自分の技術によっては質の高い写真を撮るのが難しいことなどが挙げられます。
証明写真を撮る際のコツや注意点
写真館を活用するのがお勧め
履歴書用の証明写真を撮る際には、写真館の利用をお勧めします。写真館では、プロのカメラマンが適切な照明、背景、ポージングを用いてクオリティの高い写真を撮影してくれます。また、表情の微妙な調整や髪型のセッティングなど、細部にわたるアドバイスが受けられるのも大きなメリットです。
写真館での撮影では、自分の希望や求めるイメージを明確に伝えることが大切です。例えば、「自然体で明るい印象を出したい」「厳格で真面目な印象を与えたい」など、目的に応じた要望を伝えることで、より理想に近い写真に仕上がるでしょう。
写真館が難しい場合はスピード写真
写真館での撮影が難しい場合、スピード写真機を利用するのもよいでしょう。急いでいる場合やコストを抑えたい場合に便利です。
しかし、いくつかのデメリットもあります。プロのカメラマンによるアドバイスや撮影技術がないため、自分でポーズや表情を調整する必要があります。また、自動で加工調整が行われるため、不自然な加工になってしまうリスクもゼロではありません。
スピード写真機を使う場合は、まずは服装と髪型を整え、自然な表情を心がけましょう。複数回撮影してベストな一枚を選ぶことをお勧めします。
自撮りは難易度が高いため避けたほうが無難
「自撮り」での撮影は手軽に思える一方、難易度が高いという特徴があります。そのためあまりお勧めできません。撮影環境や照明、適切な撮影角度などを自身で調整する必要があるため、結果的に何度も撮影し直すことになってしまう恐れがあります。また、自撮りの証明写真は一目で分かるのが一般的です。面接官に与える印象としてもポジティブではないと言えるでしょう。
証明写真のデジタルデータをもらっておく
昨今では紙の履歴書だけでなく、Web履歴書やエントリーシートの提出も一般的になっています。そのため、証明写真は写真だけでなくデジタルデータとしても保持しておくことが重要です。写真館やスピード写真機で撮影した際には、デジタルデータで入手しておくことを忘れないようにしましょう。
デジタルデータを持っておくと何度でも利用できるため、追加の印刷やWebへのアップロードが容易になります。また、データを保存することで紛失や劣化を心配せずに済むでしょう。データは、バックアップを取っておくのを忘れないでください。
撮影した証明写真のデータは、画質が高く、編集が容易な形式であることを確認しましょう。一般的には、JPEGやPNG形式が推奨されます。また、ファイルサイズが大きすぎるとアップロード時に問題が生じることがあるため、適切なサイズに調整しておくことが重要です。
まとめ
証明写真は、応募先に対する第一印象を左右する重要な役割を担っています。準備をしっかり行うことは、誠実な自己アピールにもつながります。この記事が、スムーズな証明写真準備の参考になれば幸いです。
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