リモート可インターンの活用方法|在宅勤務のメリット・デメリットを解説


近年、働き方の多様化が進む中で、「リモート勤務によるインターンシップ」という新しい形のインターンシップが登場しています。出社せずに自宅などで業務を行うことが可能なこの形式は、インターンシップへの参加を検討している学生にとって魅力的な側面を持ちます。

この記事では、リモートインターンシップのメリットとデメリット、そして活用方法について解説します。

「リモート可インターン」とは?

出社ではなくリモートで業務ができるインターンシップ

リモート可のインターンシップとは、出社せずに主に自宅などで勤務できる形式のインターンシップです。通勤の必要がなく、自分の時間をより自由にコントロールすることが可能。さらに、特定の場所に住んでいなければならないという制約もなくなります。

ITを活用している企業はリモートインターンであることも多い

現代社会はデジタル化が進んでおり、ビジネスにおいてIT技術は欠かせない存在となっています。そして、IT業界の企業はその性質上、リモートワークに対して積極的であることが多いと言えます。実態として、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっていた時期には、IT企業から率先してリモートワークへ切り替えていくという流れがありました。

IT企業では、プロジェクト管理ツールやチャットツール、ビデオ会議ツールなど、リモートでの業務をサポートするデジタルツールを活用しています。今では多くの企業がリモート勤務を軸とした勤務形態へと切り替えているため、リモートインターンでの経験やリモート勤務に関連するツールの知識は、今後就職活動をする際にきっと役に立つでしょう。

フルリモートではなく一部出社が必要なケースも

実は、企業によっては一部出社が必要なリモートインターンも存在します。これは、「ハイブリッド型」とも呼ばれる、リモートと出社を組み合わせた働き方です。例えば、「週1日だけオフィスに出社し、それ以外の日はリモートで働く」といったスタイルがあります。

このハイブリッド型インターンシップのメリットは、適度にオフィスに出社することで企業の雰囲気を肌で感じたり、同僚と直接的なコミュニケーションを取ったりできるところです。ただし、リモートでの勤務に慣れてしまうと、オフィスに出社するのがストレスになってしまう恐れもあります。

これらの点を踏まえ、リモートインターンを選ぶ際は、「フルリモート型」か「ハイブリッド型」かを確認し、自分のライフスタイルや学業との両立が可能かどうかを考慮することが重要です。

リモート可インターンのメリットと活用術

地方大学生でも選択肢が大幅に広がる

リモートインターンシップの最大のメリットは、地方在住の学生でも首都圏の企業でインターンシップを経験できる点です。

これまでのインターンシップは、物理的な距離が大きな障壁となっていました。地方在住の大学生が首都圏の企業でのインターンシップを希望しても、交通費や住居費の問題でなかなか実現しないという問題があったのです。しかし、リモートインターンシップなら、地方に住みながらでも首都圏の企業で働くことが可能です。

フレキシブルな時間管理が実現できる

インターン先にもよりますが、リモートインターンならフレキシブルな時間管理も実現できます。大学生活では講義だけでなく、サークル活動やアルバイト、そして友人との交流も大切にしたいですよね。これらをすべて重視しつつ、インターンシップにも参加したいというのが、現代の大学生のリアルな声ではないでしょうか。

リモートインターンなら通勤にかかる時間が不要で、業務時間も比較的自由に設定可能です。これにより、学業とインターンシップが両立しやすくなるだけでなく、自分のライフスタイルに合わせてスケジュールを組むことができます。

ワークライフバランスが向上する

リモートインターンの特長は、時間の自由度が高いこと。それによって、ワークライフバランスを向上させられるというメリットもあります。通学時間や移動時間が省けることで自身のための時間を確保しやすくなり、趣味、または友人との時間など、「生活を豊かにするための時間」をしっかりと確保することができます。

自宅での業務となるためメリハリをつけることは求められますが、自分のペースで勤務できるというのはワークライフバランスの向上に大きく寄与するでしょう。

隙間時間を活用できる

隙間時間を有効活用できるのも魅力です。通勤時間が必要なく、PCを開けばすぐに作業を開始できます。大学の講義が2コマ空いているときや、サークルの活動までの空き時間など、日常生活の中でできた空き時間をインターンシップに活用することも可能です。

昼休みを利用してメールの返信や小さなタスクをこなす、早朝や夜間に集中して時間のかかる作業を終わらせるなど、自分のライフスタイルに合わせて稼働時間を設定できます。これにより、学業やプライベートとのバランスを保ちながら、効率的にインターンシップに取り組むことができるでしょう。

また、時間を有効活用することでインターンシップの掛け持ちができる可能性もあります。掛け持ちの最大のメリットは、多様な経験を積める点。異なる業種・職種のインターンシップを体験することで、自身の興味や適性を幅広く探ることができます。また、それぞれのインターンシップで得た知識や経験を、他のインターンシップで活用できる場合もあります。

余計なストレスに晒されない

もちろん「ノーストレス」というわけにはいきませんが、リモートインターンなら余計なストレスに晒されないというのも大きなメリットでしょう。通勤自体がなくなるので電車に乗ることもありません。また、他の社員などの目を気にせず業務に集中しやすいため、出社時に比べてストレスは感じにくいでしょう。

慣れた環境でパフォーマンスを発揮できる

慣れた環境で働けるのもメリットです。大学生は、学業や部活動、アルバイトと多忙な日々を送っています。その中で、自宅のように自分が最もリラックスできると感じる場所で業務を行うことができれば、パフォーマンスは自然と上がるでしょう。

さらに、リモートインターンでは自分の業務環境を好きにセッティングできます。好きな音楽を流す、集中しやすい照明を使用するなど、自分だけの最高のワークスペースを整備することが可能です。自身の仕事の質を高めれば、結果としてインターンシップで成果を出しやすくなるのではないでしょうか。

リモート可インターンのデメリット

コミュニケーションコストが上がる

リモートインターンのデメリットとしてまず挙げられるのが、コミュニケーションコストが上がってしまうことです。

オフィスにいると、質問や相談事があればすぐに同僚や上司に声をかけることができます。しかし、リモート勤務ではそのような直接的なコミュニケーションが難しくなります。メールやチャットツールを使うことでやり取り自体は可能ですが、それでも相手から常に即時のレスポンスを得るのは難しいでしょう。

また、リモートインターンでは非言語的なコミュニケーション、つまり表情や身振り、雰囲気といった情報が伝わりにくいという問題もあります。場合によっては誤解が生まれやすくなり、コミュニケーションの質が低下する恐れもあります。

自己管理が重要になる

リモートインターンの大きな課題として、自己管理が重要になるという点は無視できません。

リモート勤務時は上司や同僚の目に晒されていないため、サボろうと思えばサボれてしまいます。家庭の事情やさまざまな誘惑が、仕事に影響を及ぼすこともあるでしょう。

しかし、見えないからといってサボってしまうと、結果的には自分の首を締めてしまうことになります。そういった意味でも、ついついサボりやすくなってしまうリモート環境下では自己管理が極めて重要なのです。

仕事を覚えるまでに時間がかかる可能性がある

通常のオフィス環境では、上司や先輩から直接フィードバックを受け取ることができ、また同僚がどのようにタスクをこなしているのかを近くで見ることができます。しかし、リモートインターンシップではこのような直接的な学習の機会があまりありません画面越しのコミュニケーションでは、細かい作業の進め方やノウハウを確認するのが難しい場合もあります。

また、質問をしてもすぐに回答を得られないかもしれません。そのため、新しい業務について学ぶスピードは、オフィスで働く場合よりも遅くなる可能性があります。

業務環境が悪いとパフォーマンスに悪影響

自宅でのインターンシップは自由度が高く、自分のペースで働けるメリットがあります。しかし、その自由度が逆にデメリットになることも。それは、自宅が業務に適した環境でない場合です。

オフィスでは、静かな空間や適切な機器類、快適なインターネット環境などが整っています。しかし、自宅ではこれらがすべてそろっているとは限りません。特に、一人暮らしではない学生の場合、業務をする上でさまざまな弊害が出てしまうこともあります。

例えば、家族がいるときには静かな環境を確保するのが難しいかもしれません。また、自宅のインターネット環境が不安定だったり、必要な機器がそろっていなかったりすると、業務効率が大きく落ちる懸念があります。

今後は基本出社に変更されていく可能性もある

リモートインターンシップのスタイルは、新型コロナウイルスの影響で一気に広まりました。しかし、2023年5月にコロナが5類感染症に移行したことで、企業がインターンを含め基本出社へ切り替えるといったケースが出てくるかもしれません。リモートでのコミュニケーションの難しさや、業務効率の問題などから、オフィスでの勤務に戻す判断をしている企業も実際に増えてきています。

そのため、リモートインターンシップを選ぶ際には、将来的に出社が必須となる可能性を確認しておく必要があります。

まとめ

リモート勤務可のインターンシップは、新しい働き方の一つとして注目されています。それぞれのメリットとデメリットを理解した上で、自分のライフスタイルに合った形のインターンシップを選びましょう。

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