新規事業立案に向いている人と向いていない人の特徴


自分は新規事業に向いているかは多くの人にとって気掛かりな問題です。学生の皆さんの中でも、自分のやりたいことを形にしたいという思いや、サービスをつくってみたいと考えている人も少なくないでしょう。しかし、思いだけではなかなか行動に移せず、一人で行動するには不安もあります。今回は、新規事業に向いている人と向いていない人の特徴をまとめました。あなた自身の適正を見極める際や、仲間を集める際の参考にしてください。

新規事業に向いている人の特徴

新規事業立案に向いている人にはいくつかの特徴があります。それらは先人の経験則から、一定の根拠を持って言われていることです。もし、今の時点で当てはまる特徴が少なくても、特徴を知り、考え方を変えれば、身につくものもあります。足りないと感じる箇所は、自分自身が変われるように努力するか、それを補ってくれる仲間を探しましょう

新規事業に向いている人の特徴まとめ

  • プレッシャーや逆境を楽しめる人
  • 実行しながらPDCAを回す自走力がある人
  • 新しいことや曖昧なことへ挑戦できる人
  • コミュニケーション能力が高い人
  • スピーディに行動ができる人
  • コスト感を意識できる人

プレッシャーや逆境を楽しめる

プレッシャーや逆境を楽しめる人は向上心が強く、失敗よりも成功することを考えているという特徴があります。新規事業では、周りからの期待や事業を成功させる責任など、さまざまな重圧を感じることがあるため、それらに負けない強いハートが重要です。そういったプレッシャーに強い人は、新規事業の立案に向いている言えるでしょう。

自己成長のためという意識が高い

プレッシャーを楽しんでいる人は、その事業の成功以外にも、自らの成長のためにという意識があります。プレッシャーがかかる状況を経験値にし、次なる挑戦への糧と考えるのです。自分の成長に必要なことだと捉えられると、プレッシャーを楽しめるようになります。

リスクテイキングができる

リスクテイキングとはそれぞれの手段に対して考えられるリスクを正しく理解し、そのリスクを取ってもチャレンジする価値やメリットがあると判断し、選択できることです。

新規事業の立案や立ち上げ時にはさまざまな手段や方法を検討することができますが、同時に必ず何かしらのリスクも含んでいます。リスクヘッジをすることも大事ですが、そういったリスクを正確に理解し、必要に応じてそのリスクを許容しながら新規事業を推進していくことも重要なスキルです。

失敗を恐れない

逆境を楽しんでいる人は、失敗は成功するために必要なことと考えるため、失敗を恐れません。仮に失敗しても、失敗という経験から学びを得て事業と自分の成長の糧にする、という前向きな考えが事業を進める力になるでしょう。失敗してもへこたれず、成功まで愚直に突き進めるモチベーションの人は新規事業に向いている傾向があります。

②実行しながらPDCAを回す自走力がある

実行しながらPDCAを回す自走力がある人は、主体性はもちろん事業を推進するマネジメント力があると言えるでしょう。このような特徴を持つ人は、事業の旗振りとして行き先を切り開き、新規事業の中心的な立ち位置を担います。

自らの手を動かせる

自走力とはつまり、立案や指示出しだけでなく、事業を実現するために自らが手を動かせる力です。スタートアップや新規事業では、リソースや資金が制限されていることが多く、あるもので成果を創出しなければなりません。各々が自分の役割のみに徹するのではなく、枠を越えた行動力が求められます。

コスト意識を持てる

前述したように、新規事業ではリソースや予算が限られていることがほとんどです。その中で最高時速でローンチまでこぎ着けようと思うと、予算の計画的な使い方が求められます。予算の使い方を間違って途中で事業が頓挫しないように、コスト意識を持ってPDCAを回すことが重要です。

③新しいことや曖昧なことへ挑戦できる

新しいことや曖昧なことへ挑戦できる人は、不確実な未来に対して不安よりも好奇心が勝っている場合が多く、それは新規事業立案で必要なスタンスです。そうした特徴の人は、予測できない未来に楽観的で、どんな未来も受け入れられる、柔軟性も持ち合わせています

市場は不確実で100%の予測は不可能

チャレンジ精神が旺盛な人は、市場は予測できないものだと、潔く諦めています。一方で不確実だからこそ、失敗やうまくいかないことを受け入れ、チャレンジングな姿勢を貫くことができるとも言えます。挑戦には失敗が付きものなので、一つや二つの失敗を恐れず挑戦する気持ちが必要です。

事業の実現可能性はやってみないと分からないことが多い

事業の実現可能性は始めてみないと分からないことが多いです。裏を返せば、始めてみないことには失敗するかも分かりません。それは、事業を実現させる過程で分かるかもしれないですし、実際にローンチしてみてからでないと分からないかもしれません。失敗の可能性と隣り合わせだからこそ、挑戦してみることに価値があります

④コミュニケーション能力が高い

新規事業を円滑に遂行していくためには、人との関わりは不可欠です。ビジネスパートナーや社内関係者などとスムーズに意思疎通できることが求められます。そのためには、各者との信頼関係が大事であり、関係構築にはコミュニケーションスキルが非常に重要になります。

他にも顧客とのコミュニケーションでニーズを正確に聞き取ったり、新規事業の良さをプレゼンする際にも重要になるスキルです。そういった人との対話や伝えたいことを正確にわかりやすく伝えるコミュニケーションスキルを持っている人は新規事業に向いている人と言えるでしょう。

⑤スピーディに行動ができる

スピード感を持った行動ができることも、新規事業の立ち上げにおいて重要な要素です。

新規事業の場合は特に市場の変化が起こりやすいため、即座に方向転換を行なって実行に移すことができるかが大事です。他にも新規事業を推進している間は、問題が発生することも多くなりやすいため、そのトラブルに対して迅速に対応することが求められます。

そのため、フットワークが軽く即座に行動に移すことができる人は、新規事業に向いている素養を持っていると言えるでしょう。ただ、スピーディに行動するあまり、リスクを度外視してしまうような方は要注意です。

⑥コスト感を意識できる

新規事業においても資金調達や利益、持続可能性といった収益面も考慮する必要があります。事業を安定軌道に乗せて収益が発生するまでは費用のみが常に発生している状態であるため、できるかぎりコストを抑えての事業推進が求められます。日々の人件費や経費、予算管理を意識できるかが事業を成功させるための基盤を作ると言えます。

単にコストを抑えることが大事なのではなく、費用を抑える箇所と投資するべきポイントをしっかり見極めて、コストのバランスを意識できる人は新規事業立案に向いている人です。

新規事業立案に向いていない人の特徴

新規事業立案に向いている人の特徴がある一方で、新規事業立案に向いていない人の特徴もあります。ただ、これらに当てはまっているからといって諦めないでください!考え方や意識を変えれば、新規事業人材になれるので、参考にしてください。

完璧主義すぎる人

完璧主義すぎる人は新規事業には向いていないかもしれません。未来は不確実のため、手探りの状況の中進む場合がほとんど。一つの答えを出そうとするのではなく、数ある選択肢の中から最善の方法を探すため、時間も労力も使います。そのようなイレギュラーな状況を受け入れられる柔軟さが必要です。

新規事業は曖昧な状況で進む

新規事業立案は正解がない中、曖昧な状況で進むことがあります。ステレオタイプな手段やこれまでの経験則が通用しない場面も少なくありません。完璧主義の人にとって、こうした状況は受け入れがたいものになるかもしれません。

ストレス耐性が必要

曖昧な状況が続くと、思うように事業が進まないことは日常茶飯事。完璧主義の人にとって予定通りいかないことがストレスになるかもしれません。不確実であることを楽しめる性格のほうが、柔軟に対応できストレス耐性がある場合が多いです。

保守的な人

保守的な人は、チャレンジングな姿勢が要求される新規事業立案には向いていないかもしれません。慎重であることはビジネスでは必要な素養ですが、新規事業ではつい失敗することばかりに目が向いてしまい、後手後手に回ってしまう可能性があります。

ダメな理由ばかり探してしまう

保守的な人は成功するイメージよりも、失敗したときの不安や、現状のダメな部分ばかり探してしまいがちです。新規事業立案では、失敗することを恐れず成功に向けてチャレンジできる素養が求められるため、保守的な人は向いているとは言いがたいでしょう。

行動までに時間がかかってしまう

保守的であるあまりに、行動まで慎重になりすぎ、PDCAの回りが鈍くなる可能性があります。新規事業では意志決定が必要な場面が短スパンで何度もあります。そんな場面で意志決定が遅れてしまうと、競合に遅れを取ってしまったり、成長機会を逃してしまうでしょう

責任感のない人

新規事業立案に限らない話ですが、特に新規事業ではそれぞれが当事者になり得るため、発言と行動に常に責任を負います。口だけの人や指示に従うだけの人は、信頼に欠けるためメンバーには選ばれないでしょう。

発言に行動が伴わない

物言いだけしてくる人や具体的な根拠を示さず口を挟んでくる人は信頼に欠けます。いざというときに力にならないこともあるでしょう。いくら能力や実績があっても、意見や指示だけで行動しない人は責任意識や責任能力があるのか疑いましょう

人任せではなく自分で動くことが必要

新規事業立案では、時には人任せではなく自分で動くことも重要です。普段はやらないことや専門外のこと、限られた時間やリソース、資金の中では多少の無理を求められる場面も少なくありません。それを覚悟の上で、他人頼りにならず自分の力で解決するスタンスが必要です。

新規事業立案ができる人材になるために

現状、新規事業人材でない人も将来新規事業人材になるために今日からできることはたくさんあります。学生の今からでも始められることですので、ぜひ参考にしてください。

常に最新の情報を仕入れる

最新のビジネストレンドやニュースは常にインプットしておきましょう。ビジネス書だけでなくYouTubeをはじめとしたメディアを利用して、最新のビジネストレンドやマーケティング事例をアップデートしつつ、多角的な視点と広い視野を持ってビジネスチャンスを伺いましょう

起業家の思考・価値観に触れる

新規事業のプロたちの思考や価値観は、新規事業立案を目指す皆さんにとって、刺激的で参考になると思います。NewsPicksやツイッターで起業家や経営者、クリエイティブ・ディレクターをフォローしたり、イベントセミナーに積極的に参加しましょう。

0→1フェーズを責任者でない立場で経験を積む

ゼロイチの経験がないまま、いきなり責任者という立場で新規事業をスタートさせるのは難易度が非常に高いです。そのためにチャレンジできる環境、ある程度失敗が許されるポジションで経験を積んで力をつけましょう。結局は、トライアンドエラーで成長するのが最も良い手段です。まずはそうした場を見つけるために動き出してみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は新規事業立案に向いている人と向いていない人の特徴について紹介しました。

新規事業立案ができる人材は希少人材です。企業でもそのような人材は限られるため、引く手あまたの状況でしょう。皆さんが今、新規事業立案に向いているのか向いていないのかにかかわらず、新規事業立案を経験したいという思いがあるのであれば、その気持ちは大切にしてください。その気持ちが徐々に皆さんを変えていきます。

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