皆さんは、将来どのような職業に就きたいですか?「適職」を見つけることは、ただ良い仕事に出会うこと以上の意味を持っています。しかし、実際に適職を見つけることは容易ではありません。この記事では、自分に合った仕事を見つけるための方法と考え方について、段階を追ってご紹介します。
適職を見つける重要性
適職とは?
「適職」とは、個々の能力や価値観にフィットする、その人自身が満足感や充実感を得られる職業のことです。単に「得意な仕事」を指すのではなく、「自分にとって意味のある仕事」を意味し、「天職」と言い換えられることもあります。個人のスキルや経験はもちろん、働くことで得られる精神的な満足感や社会への貢献度も重要な要素として含まれています。
なぜ適職を見つけることが大切なのか
人生において、多くの時間を占めるのが仕事です。自分にとって親和性の高い適職を見つけることで、仕事におけるストレスは減少、反対に生活全体の質は向上していくでしょう。また、適職に就くことでポテンシャルを最大限に発揮できる環境に身を置くことができ、それがさらなるキャリアアップにつながる可能性もあります。
長期的なキャリアに影響する可能性も
適職を見つけることは「現在の仕事満足度」を高めるだけでなく、長期的なキャリア形成にも大きな影響を与えます。自分に合った職業で働くことで得られる経験や知識やスキルは、将来的なキャリアの選択肢を広げ、より大きな成功をもたらす可能性を秘めています。仕事に対するモチベーションやキャリアの持続性も高まるでしょう。
自己分析をする
自己分析の重要性
自己分析は、自身を深く理解するための第一歩です。自己分析を通して自身の強みや弱み、興味、価値観などが明確になり、それが適職を見つける上での大きな手がかりとなります。また、自己分析によって自分がどのような環境や条件で最も能力を発揮できるのかを知ることが可能です。自己分析は単なる自己理解に留まらず、キャリア形成の基盤を築くために必要なプロセスであると覚えておきましょう。
興味・関心を探る
自己分析においてまずすべきは、自分の興味や関心を探ることです。何に興味を持ち、何に情熱を感じるのかを紐解くことは、自分に適した職業を見つける大きな手がかりになります。趣味や過去の経験、好きな科目などから自分の興味を洗い出してみてください。
強みと弱みの理解
自分の強みと弱みを理解することも重要です。自分の強みを知ることで、それを活かせる職業や職種を見つけることができます。また、弱みを自覚することは自分に足りない部分や課題を認識することになり、さらに成長する機会を増やせるでしょう。
価値観の確認
価値観は、仕事を選ぶ際に「何を重要視するか」を決定する大きな要因となります。たとえば、仕事の安定性を重視するのか、創造性を発揮できる環境を求めるのか、社会貢献度の高い仕事を望むのかなど、価値観によって適職となる職業は大きく変わるでしょう。自分の価値観を明確にすることで、自分に合った仕事を見つけやすくなります。
キャリアプランについて考える
自分の強みや興味、価値観を踏まえた上で、どのようなキャリアパスを目指すのかについて考えることが大切です。キャリアプランとは要するに、自分の今後の仕事・キャリアについて実現したい中長期的な計画のことです。
キャリアプランを考える際には、短期的な目標と長期的な目標を設定することが効果的です。短期的な目標は「卒業までに身につけたいスキルや経験」、長期的な目標は「5年後や10年後に何をしていたいか、どうなっていたいか」などです。キャリアプランを立てることで、目標に向かって進むための道筋が見えてくるはずです。
仕事について知る
幅広い業界について情報収集する
適職を見つけるには、まずさまざまな業界について情報を収集することが重要です。大学生のうちは、一般的に知られている数少ない業界や職種に偏った知識を持っていることが多いため、まずは幅広い業界に目を向けることが大切です。情報収集は、インターネット、書籍、就活サイト、セミナーや合同説明会など多様な方法で行うことができます。
この段階では、自分が普段接することのない業界にも意識を向けることがポイントです。たとえば、IT業界や金融業界だけでなく、製造業、教育業界など、自分があまり知らない分野についても調査してみましょう。また、各業界が直面している課題や今後の展望についても理解することで、より深い知識が得られます。
気になる業界について深掘りして調べる
幅広い業界について基本的な情報を収集した後、特に興味を持った業界があればさらに深く調査することが大切です。その業界の特徴、業界内での職種の多様性、業界特有の働き方や一般的なキャリアパスなど、より詳細な情報を集めていきます。
たとえば、IT業界に興味がある場合、プロダクトマネージャー、システムエンジニア、UI/UXデザイナーなど、業界内の多様な職種について調べてみましょう。それぞれの職種がどのような仕事をしているのか、どのようなスキルや知識が求められるのか、成長機会はどのように得られるのかなど、具体的な情報を集めることが重要です。
将来性と市場の動向について知る
業界について深く知る上で、現状や将来性、市場の動向を把握することは非常に重要です。特定の業界が将来どのように変化し、どのような可能性を持っているかを知ることは、長期的なキャリアプランの参考になるでしょう。また、市場の需要や技術の進化、経済の動向など、業界に影響を与える要因を押さえることも必要です。
たとえば、技術革新が進むIT業界では新技術や新サービスが次々と生まれ、そのたびに市場は大きく変化していきます。一方、製造業や小売業ではグローバル化やコロナ禍のような影響を大きく受けるため、どのような形で影響を受けているかをチェックしておく必要があります。
適職が見つからない場合
大学生の間に見つからなくても大丈夫
適職は、必ずしも就活時に見つかるとは限りません。社会に出てから自分に合った仕事に出会うことも珍しくないということです。
大学時代には、学業やアルバイト、サークル活動、インターンシップなどを通じて、多角的な視点やスキルを身につけることができます。これらの経験は、将来のキャリア選択に役立つ貴重な機会となります。また、人々との出会いや交流が自分の価値観を広げ、新しい興味や関心を生み出すきっかけになることもあるでしょう。
仕事をしていく中で見つかることもある
大学を卒業して社会に出た後、さまざまな仕事を通じて、自分に適した職業を見つけるケースも少なくありません。業務に向き合う中で自分の強みや興味を発見したり、新しいスキルを習得したりすることで、徐々に自分に合った仕事の方向性が見えてくることもあります。
また、異なるプロジェクトや職務を経験することで、自分の興味や適性が意外なところにあると気づくことも。たとえば、営業職に就いたものの実際にはマーケティングや企画の仕事に興味があったなど、実務経験を通じて自分のキャリアの方向性が明らかになる場合もあります。
自身の中で納得できることが大切
適職を見つけることは人生において重要なテーマですが、自分にとって「完全な適職」を見つけることができないということも往々にしてあります。適職を見つける過程で最も重要なのは、自分自身の中で納得できることです。
自分自身の中で納得するには、自分の価値観やキャリアに対する目標を明確にすることが必要です。仕事での達成感、ワークライフバランス、社会貢献、経済的な安定など、何を最も重視するかによって、自分に適した職業のイメージは変わってくるでしょう。大学生として臨む就職活動においては、目先の職業選択にとらわれず、長期的な視点でキャリアを考えることも重要です。
まとめ
この記事を通じて、「適職」を見つけるためのステップについて理解していただけたかと思います。 自己分析から始め、幅広い業界の情報収集、そして仕事に対する価値観の確認まで、一連のプロセスを丁寧に行うことが大切です。また、適職がすぐに見つからない場合でも、さまざまな経験は自分を深く知るための貴重なプロセスとなるでしょう。重要なのは、自分自身が納得できるキャリアを築くことです。この記事が皆さんの適職を見つける参考になれば幸いです。
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