大学生には授業やサークル、アルバイトのほかにも、課題の締め切りや試験勉強など、さまざまな予定があります。それに加えて、友人との約束や趣味のイベントなど、「しなければいけないこと」以外にも「したいこと」が多く出てくるでしょう。
効率よくスケジュールを管理することは、より充実した大学生活を送れることにつながります。とはいえ、何も知らないまま上手に時間管理ができるようになることは、非常に難しいかもしれません。
この記事では、大学生に向けたオススメのスケジュール管理ツールやアプリの紹介やスケジュール管理の具体的なおすすめのやり方について解説していきます。
スケジュール管理のコツ
予定は手帳やアプリでまとめること
たくさんの予定があるなら、それらを整理し、ひと目で確認できる手帳やアプリなどのアイテムは必須です。また、複数の手段に分けてスケジュールを書くのではなく、できるだけ一つにまとめておくのが効率的です。すべての予定をまとめて確認しておくと、予定が重なりそうなときもすぐに調整することができます。
まとめる手段として最もオススメなのは、スケジュール管理アプリを使う方法です。便利なアプリはたくさんあるため、自分に合った使いやすいものを探してみるとよいでしょう。特にこだわりがなければ、デフォルトで付いているカレンダー機能でも十分です。
また、好みに応じて手帳を使うのもよいでしょう。さまざまなデザインから自分の好みに合ったものを選べますし、就活の場などのスマホを使いづらい場面でも取り出しやすいのが魅力です。
予定に優先順位を付けること
予定を立てる段階で、優先順位を付けて考えるのも重要なポイントです。優先順位を付けるため、それぞれの予定に対して重要度と緊急性の2つの軸で考えてみましょう。
まずは以下の4つのグループに分類します。
- 重要度が高く、緊急性も高い予定
- 重要度が高く、緊急性は低い予定
- 重要度は低く、緊急性が高い予定
- 重要度は低く、緊急性も低い予定
上記のうち、上から順に優先して時間を確保し、スケジューリングしていくのが基本です。重要度や緊急性は時と場合によってさまざまですが、大学生の場合は授業関連の時間を優先的に確保していきましょう。
【1.優先度が高く・緊急性も高い】 ・1週間後の課題提出 ・すでに決まったアルバイトのシフト ・志望業界の企業説明会…など | 【2.優先度が高く・緊急性は低い】 ・2カ月後の期末テストに向けた勉強 ・半年後の資格試験に向けた勉強 ・サークルや部活のための体力づくり…など |
【3.優先度が低く・緊急性は高い】 ・直近で誘われた友人との飲み会 ・趣味のイベント…など | 【4.優先度が低く・緊急性も低い】 ・しばらくの間上映される、見たい映画の鑑賞 ・気晴らしのショッピング…など |
例としてグルーピングすると、上記のような形になります。
しっかりスケジュールを管理しないと、【3.優先度が低く・緊急性は高い】予定ばかりを優先してしまい、【2.優先度が高く・緊急性は低い】予定を先延ばしにしがちになってしまいます。
優先度と緊急性を考えた上でスケジュールを立て、優先度の高い予定をきちんとこなしつつ、余った時間で他の予定も楽しむことが、大学生活を充実させるポイントです。
また、同じ優先度の予定が重なってしまいそうな場合は、より細かく重要度を考えるか、あるいはどちらかの予定をずらせないかを考えながら、再度調整してみましょう。
そもそも予定を詰めすぎないこと
大学生活を送る上で、やりたいこととやらなければいけないことは、山のように出てきます。しかし、それぞれの予定を円滑にこなすためには、十分なゆとりも必要になります。
まず、物理的にかかる時間について注意しましょう。同じ日に複数の予定がある場合、移動や準備、休憩などにかかる時間もしっかり考えて、スケジュールを立てる必要があります。ギリギリの時間設定で予定を詰め込んでしまうと、急いで移動する必要が出てきたり、不測の事態が起きて遅刻したりしてしまうリスクが生じます。
また、それぞれの予定が予想通りに進行しない場合も多くあります。重要度が高い予定は、できるだけ同日には入れずにうまくバラけさせることが、円滑に予定をこなすためのポイントです。
スケジュール管理アプリおすすめ
Googleカレンダー
みなさんもよくご存知のGoogleが提供するスケジュール管理サービスの「Googleカレンダー」がおすすめです。無料で取得できるGoogleアカウントを持っていることで、誰でもサービスを使用することができます。時間や通知設定、メモ書きなどといった基本的なスケジュール管理方法だけでなく、同じくGoogleアカウントを持つ他者とスケジュールを共有することも可能です。
また、Google Meetというライブ通話が可能なツールも合わせて利用でき、就活時期における会社説明会や面接がオンラインで行われる際などにも使われることがあります。ビジネスシーンでも多く利用されているツールなため、ぜひ導入してみてはいかがでしょうか。
Notion
Notion社が提供するタスクやスケジュール管理、ToDoリスト作成やメモなどのさまざまな機能を一つで兼ね備えたサービスになります。個人利用であれば無料で利用することができるため、気軽にアカウントを作成して利用してみることをおすすめします。
カスタマイズ性に富んでおり、ToDoリスト型やカレンダー型など形式を変えてスケジュールやタスクを管理することができるため、どのようなジャンルのユーザーにも活用しやすいのがメリットです。
カレンダー型で1日ごとにこなすべきタスクを時間ごと指定することができるなど、ToDoリストとスケジュールなどを一元管理したい方におすすめできるサービスです。
TimeTree
TimeTreeはスケジュールの管理とコミュニケーションに特化した強みを持つサービスです。特にスマホアプリでの利用が便利で、家族間や部活やサークル仲間とのスケジュール管理が便利なツールです。広告のない有料版もありますが、アカウント作成自体は無料できるサービスですので、誰かと共有する予定を管理したい人におすすめできるサービスです。
自分や共有利用している人が登録したスケジュールごとにコメントする機能がついているため、スケジュールに関わる情報をやり取りするコミュニケーションツールとしても使えるのが魅力的です。もちろん自分専用のカレンダーも作成でき、一つのカレンダーで個人用と共有用を一挙に確認できる点も便利です。
スケジュール管理方法の具体例
ここではGoogleカレンダーの活用例をもとにおすすめのスケジュール管理方法について紹介します。例はGoogleカレンダーですが、どのスケジュール管理ツールでもおすすめできる活用方法ですので、ぜひご覧ください。
使い方・スケジュール登録方法
まず簡単な操作説明を紹介します。スケジュール登録方法は簡単で、以上の画像を参考に作成のボタンか、カレンダーに直接タップやクリックで予定の登録をおこなうことが可能です。PC・スマホのどちらからでも利用できるツールがほとんどですので、どちらでもインストール・ブックマーク等をしておきましょう。
タイトル、時間帯を設定しておけば基本は問題ありませんが、他者と同じスケジュールを利用する場合はゲストから共有したい人を登録したり、GoogleMeetで通話を繋げる場合は「ビデオ会議を追加」を設定することで利用可能になります。
リマインダー・通知設定を忘れずに行う
「その他オプション」などから細かな設定ができ、何分前に通知を行うかを選択・設定することが可能です。設定次第でパソコン・スマホのどちらでも通知が受け取れるようになっているため、自身へのリマインド目的で設定しておきましょう。これでスケジュールの確認漏れを減らし、タスク消化をもれなく行えるようになります。
時間単位でスケジュールを管理する
画像左側の例のように、その日のざっくりとしたスケジュールしか登録しないといった大雑把な管理はやめましょう。1日のうちで何をやるべきかが曖昧になってしまい、「結局今日は出来なかった」が発生しやすくなるためです。
おすすめなのは時間単位で細かく設定し、その日のその時間帯に自分が何をやっているかを細かく管理することです。例えば大学で講義を受けるとした場合でも、何時に通学し、何時になんのコマを受けるのか、またいつ帰宅する予定なのかといった時間単位での管理をすることがおすすめです。
やることの多い大学生は特に時間管理を徹底して行うことで、やるべきことを漏れなく消化できるようにしておけば、大学生活をより充実したものにできます。細かなタスクをスケジュール通りにこなせたという達成感も味わえるため、自己肯定感も高める効果もあります。
メモを残してタスク詳細をリマインド
オンライン上のカレンダーツールでは、日時設定や通知機能の他にも便利な機能がたくさんあります。中でもメモ機能は便利なので有効活用すると良いでしょう。例えば、講義などで使うドキュメント資料をあらかじめメモ欄に添付しておくことで、資料を探す手間を省くことができます。
他にも次の予定を入力する際に、必要な持ち物を先にメモしておくことで当日の忘れ物リスクを減らすことができるなど、スケジュール管理とリスクヘッジの両方の管理ができるようになります。
目的地の場所や連絡先のメモも有効
上記した使い方に加え、面接や説明会への現地参加の場合は、先方の住所や電話番号、担当者などをメモしておくこともおすすめです。当日に目的地がわからなくなり迷ってしまっても、どこに連絡すればよいかを把握しやすいため、想定外のトラブルに見舞われた際の対応もスムーズに行いやす
まとめ
- スケジュールは一つの手帳やアプリにまとめておく
- 予定を優先度と緊急性ごとにグループ分けして管理する
- そもそも予定を詰めすぎない
大学生活で必要なスケジュール管理のコツは、以上の3点です。うまくスケジュールを管理することで、勉強も遊びも両立させ、充実した大学生活を送りましょう。
最後に1点、「予定をうまくこなせなくても自分自身を責めすぎない」ことも覚えておきましょう。失敗してしまったら、次にどうすればよいかを前向きに考えてリカバリーしていきましょう。